新米士官
「新聞やテレビを見た読者の皆様、本日は東京大空襲の日です」
福本
「そうだな」
新米士官
「ふ、もしあの時に烈風や陣風や火龍や震電や飛燕の高馬力型や富嶽の掃射型が多数あったら、B29なんかジュラルミンの塊に変えてやったものを…」
マリーダ
「さ、作者、お、落ち着いて…」
新米士官
「あ〜、ルメイはサイパンで焼夷弾で焼いたら良かったかな…」
福本
「うわ…作者の暗黒面が…」
新米士官
「はあ…ルーズベルトは……やっぱり焼けば良かったかな…東京住民9万人の苦しみを味あわせてあげれば良かっ…」
ゴ〜ン!
マリーダ
「こ、これ以上はヤバそうなので、今回はここまで〜(--;)」
新たなる戦局へ
4月20日
富嶽によるパリ奇襲作戦は大成功に終わった。
沖田機が投下した1トン爆弾はエッフェル塔前の広場に命中した。
しかし、爆発はしない。
なぜなら、信管も爆薬も抜いた空爆弾だからだ。
代わりに白ペンキにフランス語でこう書かれていた。
『懸命な者はこの意味が解るだろう』
軍関係者は一発でわかった。
連合国軍が本気を出せばパリを爆撃できる。
実際、迎撃に出た戦闘機からは、追い掛けたが追い付けず、高度一万メートルまで上昇したと報告を受けた。
連合国軍がそんな爆撃機ばかりだとは思わないが、飛来したのは日本機である。これには遂にフランス内部も動いた。
4月19日の深夜、いままで準備していたフランス軍一個師団は政府関係各所を襲撃、数時間で制圧。
また同時に、一個分隊程の兵力が政府閣僚を逮捕・監禁しあ。
翌20日、フランスは世界に向けクーデターの成功と、臨時政府首班としてシャルル・ド・ゴール大将が就任した事を世界に報告。
また、フランス臨時政府は講和を宣言。
これに対し日本政府他連合国各国も承認。
戦争終結にまた一歩近付いた。
その頃……メッシナ
福本
「フランス政府が講和を申し出たか……良かった」
そう言いながら、テーブルのミルクティーを一口飲む。
メッシナではイタリア半島攻略作戦の為、陸軍部隊が集結・準備中である。
また、掃海艦が付近の機雷などの掃海にあたっている。
福本
「海のパットン…陸のハルゼー…か」
パットンとハルゼー…同じ様な性格の2人だが、そんな人間とも仲良くなってしまう自分は凄い…のか?
ただ、モントゴメリー将軍の様に物量で攻めるやり方はソ連軍相手には通用しない。
やはり、パットン将軍の様にチャンスとみれば突撃する様な事でなければ、あのソ連軍と戦えない。
コンコン
福本
「あ、はい。どうぞ」
パットン
「失礼するぜ」
噂をすればなんとやら……と言ったところか、パットン将軍が来た。
パットン
「聞いたかダイスケ?フランスが講和を申し出たぜ」
福本
「えぇ、エッフェル塔の目の前に爆弾を放り込んだのが効いた様ですね」
パットン
「わっはっはっは!確かにな!」
豪快に笑うパットン。
だが、直ぐに真剣な表情になる。
パットン
「地中海は連合国軍が抑えた、イタリアももう直ぐ降伏するだろう。となると次はソ連だ」
福本
「そうですね」
パットン
「大戦初期のポーランドと東プロイセン・リトアニア戦を見る限り、ソ連の機甲戦能力は高い。特にT-34やKV-1戦車の先行量産型を投入している事から見て向こうも機甲戦を重視していると見ていいが…」
福本
「確かに、ソ連はナチスドイツとの密約で戦車の実験や訓練場所を提供していました。その為、機甲戦にはある程度精通していると見ていいと思います」
パットン
「うむ…となると、航空打撃に頼る我が軍は不利だな」
確かに、アメリカ軍は戦車より航空機に金を掛けている。
その為か、どうも戦車は大量生産重視で攻撃・防御がいま一つだ。
もちろん、M26やM28戦車やM3中戦車を改造した対戦車自走砲など策をこうじているそうだが…。
福本
「ですが、M26・28がアメリカ軍にあります。それである程度は……」
パットン
「…残念ながら、数が無い」
福本
「数的主力はM4シャーマンですからね」
いくら戦訓で強化しているからといっても、シャーマンでは限界がある。
しかも、シャーマンは歩兵支援戦車だから余計かも知れないが…。
パットン
「そこでだ!頼みがある!!」
福本
「はあ?」
パットンが……頼み?
パットン
「君のところには空母の艦型をした、野戦工廠があると聞いた!」
福本
「え、えぇ…」
まさか戦車・陸戦兵器の研究開発艦だとは言えない。
パットン
「そこで!我が軍からM4シャーマン2両を渡す!魔改造してくれ!」
ズデーン!!
パットン
「……大丈夫か?」
福本
「え、えぇ…まあ」
転けた。
まさか…パットン将軍の口から『魔改造』と言う言葉が出るとは!
福本
「で、ですが、現在『未来』はイギリスのクルセイダー戦車とイタリア戦車の改造中で空きが…」
パットン
「今で無くていい。対ソ戦に間に合う様に調整してくれ!」
福本
「は、はあ……担当者と相談してみます…」
……安請け合いだなと思いつつ、野口博士に相談しようと思う福本だった。
次号へ
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