本作品初の2000字を超えました! 長いですけど読んでください。
エステロール王国滞在記 7
6月24日 首都アルピオン
王宮内 シャルロット個室
シャルロット
「マリーダ、本当に大丈夫なんですか?」
マリーダ
「大丈夫。大介や皆が慎重に準備してたし。それより今日、婚約宣言するんでしょ?、そっちを心配したら。」
シャルロット
「うん…。」
コンコン
マリーダ
「どうぞ。」
ガチャ
遠地
「マリーダ、シャル。ウェールズ王子が来られたよ。」
マリーダ
「そお、ところであの件のことは?」
遠地
「王子からも許可は採った。大丈夫だ。」
ここでウェールズ王子について紹介させて頂こう。
ウェールズ王子は隣国ダリア王国の出身でシャルロットの婚約者である。
容姿としては金髪のイケメン青年と言ったところで、福本逹とは同い年。
ダリア王国は内陸国で、その昔、エステロール王国を追われた貴族が国を起こしたのが始まり。
面積はエステロール王国と同じぐらいで、二国を併せれば、大陸の4分の1を占める大きさになる。
王宮内 別室
福本
「初めまして。大日本帝国海軍少佐の福本です。」
ウェールズ
「ダリア王国のウェールズです。訳はシャルの手紙で了解済みです。けれど大丈夫ですか?」
福本
「はい。我々が責任を持ってクーデターを防ぎます。」
ウェールズ
「しかし、何故あなた方は自国ではないのにこんなことを?」
福本
「そうですね。まあ、理由は色々ありますが、あえて言うなら守りたい物があるからですね。」
ウェールズ
「守りたい物?」
福本
「えぇ、ここにはマリーダの家族がいて、友達がいて、そして幸せに暮らす人々がいる。それを守りたいと思ったからです。」
ウェールズ
「それなら、あなた方が動く必要は無いのでは?」
福本
「ごもっともな意見です。しかし、それは友の危機を見て見ぬふりをしていることになります。それは武士道から外れる行為だからです。」
ウェールズ
「なるほど、武士道ですか…、判りました。この件よろしくお願いいたします。」
福本
「はい。」
数時間後
大広間で戴冠式が始まり、枢機卿がシャルロットの頭に冠が載せられた瞬間、拍手が沸き起こった。
その後は戴冠式の会場はパーティー会場に早代わり。会場はあっという間に世間話の華があちこちに咲く。パンパン
侍従が手を叩くと、しんと静かになる。シャルロット
「本日は私の戴冠式に参加して頂きありがとうございます。さて、皆様にはもう1つご報告させて頂きます。」
シャルロットの招きに応えウェールズが彼女の隣に立つ。
シャルロット
「この度、私はウェールズ王子と婚約することになりました!」
パチパチパチ♪
参加全員が温かい拍手で2人の婚約を祝う。
しかし
バーーン!
一発の銃声が鳴り響いた。
「「!!」」
いきなりの銃声に驚きながらも聞こえた方を見る2人。
そこに居たのは…
シャルロット
「フェデリコ宰相!」
フェデリコ
「いや〜、めでたいですな陛下。」
そう言いながら彼は持っていた銃をシャルロットに向ける。
気が付けばフェデリコの隣に1人の男が立っており、彼はウェールズに狙いを定める。
フェデリコ
「陛下、私にも情と言うものがございます。今すぐ退冠して頂き全権限を私に委譲すれば命を奪うことは致しません。どうですか?」シャルロット
「断わる!、お父様は民の幸せを何時も考えていた。お主のような権力の塊に全権を委譲すれば何を仕出かすか判らぬ。断じて拒否する。」
フェデリコ
「困りましたな。ウェールズ閣下、陛下を説得してくれませんかな?」
ウェールズ
「断わる!、例え殺されても拒否する!」
フェデリコ
「そうですか…、ならあなた方には死んで頂く!」
フェデリコがシャルロットを狙う。
ウェールズがシャルロットを庇う為前に出る。
そして…
ズダーン!
バーン!
銃声が響いた。
その瞬間、2人は目を瞑った。
ゴト
2人がその音を聞き恐る恐る目を開くと驚きの光景が広がっていた。
なんと、フェデリコは持っていた拳銃を落とし、男は右肩を撃たれていた!
フェデリコ
「き、貴様ら……」
フェデリコが向いている先には、2人の男女が立っていた。
1人は儀礼用の純白な第一種軍装に腰には軍刀、1人はピンクを基調としたドレスを着ていた。
福本とマリーダである。
この時、福本はドイツ製9ミリモーゼルミリタリー大型拳銃、マリーダはアメリカ製コルトM1911拳銃を双方フェデリコと男に未だに構えていた。
福本
「残念でしたね、宰相閣下。」
フェデリコ
「はっはっはっ、もはや遅いわ。今私を止めても、外は既に部隊が展開してクーデターを成功させておるわ!」
周りの人間が驚く!
しかし、福本もマリーダも平然としていた。
福本
「果たしてそうでしょうか?」
フェデリコ
「なに!?」
その時、大広間の扉が開いた。
そこに居たのは遠地と千歳である。
遠地は福本と同じく第一種軍装、千歳は青を基調としたドレスだった。
遠地
「宰相閣下、あなたが期待してる部隊の指揮官は彼らですかな?」
そして、合図するとエステロール王国軍兵士が捕らえていた人間を前に出す。
フェデリコ
「!!」
明らかに驚きの表情が出ていた。
遠地
「ジャミトフ少将、バスク大佐、ジャマイカン少佐で間違いありませんね?」
この瞬間、フェデリコ宰相はガックリと膝を落とした。
こうしてフェデリコ宰相のクーデターは失敗に終わった。
次号へ
福本「長かったですね〜。」作者「はい。しかも、製作に3日かかりました。」マリーダ「結局、フェデリコのクーデターは失敗に終わったと言うことですね。」作者「はい。」福本「そういえば、なんで僕とマリーダで拳銃が違ったんですか?」作者「それは元々、拳銃などの個人装備は士官の自由裁量だったからです。」マリーダ「ねえ、作者。確か今、あなたテスト期間中だって?」作者「はい!、だから更新が遅くなります。ご了承ください。」マリーダ「とのことです。それでは読者の皆様ご意見ご感想お待ちしてます♪」
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