一筋縄ではいきません
一時間後……
アメリカ・ヨーロッパ派遣艦隊旗艦戦艦モンタナ
参謀長
「ハルゼー長官、日本艦隊より連絡です。イタリア軍より少数ですが、空襲を受けたそうです」
ハルゼー
「そうか、まあ、日本艦隊なら大丈夫だろう。何か言付けはあるか?」
参謀長
「は、『我が艦隊を気にせず、攻撃を続行せよ』」
ハルゼー
「なら、大丈夫だ。第二次攻撃隊を発艦させろ」
参謀長
「はい…しかし、日本艦隊も我を気にせずとは…よほど艦隊に自信がありますね」
ハルゼー
「…参謀長、君は以前どこにいた?」
参謀長
「は、大西洋艦隊です。まあ、艦隊なんて形だけですが」
ハルゼー
「ふむ…あの第七艦隊はほとんどが日本海軍に沿っているが、特注品だからな」
参謀長
「特注品……ですか?」
ハルゼー
「あぁ、今までの様に仕様に特化せず、凡庸性を高めた設計だからな。だから戦艦もアイオワ並みに早く、対空火器も充実している」
参謀長
「…だから、あのギルバート諸島沖海戦で敗れたと?」
ハルゼー
「他にも要因はある。だが、1つだけ言える事はあの艦隊は全員が自分達に自信を持っている。だから、あれほど戦える。ああ言った奴らは敵に回せば恐ろしいが、味方にすれば頼もしい」
参謀長
「…なるほど。それが長官の見解ですね」
ハルゼー
「あの福本がいる艦隊だからな。合流海域には無事に来るさ」
士官
「第二次攻撃隊、発艦します!」
空母から第二次攻撃隊が発艦する。
モンタナ防空指揮所
「…第七艦隊が攻撃を受けた…?」
「えぇ。でも、あの艦隊の防空能力は世界一だから大丈夫です」
「そうだね。世界一強力な艦隊がマカロニ野郎の爆撃で沈むわけないしね」
さて、この喋っている少女2人。
気付いた人もいると思いますが、艦魂である。
ビーチチェアーで寛ぎながら報告を聞いていたのが、モンタナの艦魂、モンタナ。
その隣で真面目に報告しているのが、二番艦のメインな艦魂メインである。
モンタナ
「まあ、あの艦隊を相手になって無事だった例はあまりない」
メイン
「…あの艦隊は指揮する人間も強いからね…ところで姉さん…服着替えなよ」
実はモンタナ、アメリカ海軍の軍服ではなく何故か日本海軍の軍服(女性仕様)を着ている。
モンタナ
「だって、これ、凄く着やすいんだよ〜」
メイン
「あのね…海龍からもらったからって、いつもいつも着ないでよ」
モンタナ
「いいじゃん、私はコスプレ着るのは好きなんだもん♪」
メイン
「…軍服はコスプレではありません」
少々呆れつつ、姉を補佐する真面目な妹。
………どこの世界も同じである。
戦艦播磨
神谷
「レーダーに反応!敵機来襲!!」
福本
「少数だから大丈夫だと思うが…」
ラフィール
「見張り員!敵の動きに注意!」
水兵
「「「「「「了解!」」」」」」
ジント
「対空火器戦闘用意!」
12,7cm高角砲、40mm・25mm機銃の操作員が素早く配置に就く。
見張り員
「敵機低空にて来襲!!」
ラフィール
「弾種!!」
見張り員
「……わかりません!雷撃、あるいはスキップボバミングの可能性あり!!」
ジント
「見張り員!投下したら報せ!対空火器応戦開始!」
ドン!ドン!ドン!ドン!タンタンタンタンタン!
ダダダダダダダダダダ!
一斉に発射される多数の対空火器。
しかし、敵もさることながら、対空砲火を潜り抜ける。
カチッ
見張り員
「!敵機爆弾投下!スキップボバミング!」
ラフィール
「操舵手!回避!!」
操舵手
「よーそろー!」
カランカランカラン!
操舵手が冷静に舵を切る。
ポムン…ポムン…ポムン…
バシャン!
見張り員
「回避成功!」
福本
「油断するな!次が来るぞ!」
シチリア島攻略作戦……まだまだ、時間が掛かる。
次号へ
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