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エステロール王国滞在記 3
マリーダの実家 裏の練習場
「こんなのあったのか…。」
練習場と言うより、学校の運動場と言ったところか。しかも、ちゃんと整備されている。
あの後、手合わせをどこでやろうか、となった時、案内されたのがここだった。
「大介はまだいいわよ。私なんかここで鍛えられたのよ。」
(だから、体力あったんだ。)そう思う3人だった。


「やあ、待たせたね。」
声が聞こえ振り向くとベネディクトさんが立っていた。
どうやら着替えたらしく、軍装になっている。
「さあ、初めようか?」


2人は練習場の真ん中にいた。
何故か見物人が多い。
格好からして、ここで働いている執事やメイドだろう。
しかし、そんなに主人が闘うのが珍しいことか?、と福本は思っていた。
その中から1人、年輩の執事が前に出る。どうやら彼が開始の合図をするようだ。
「それでは、双方準備はよろしいですね?」
「あぁ。」 「はい。」
「はじめ!」ガキィィン!
お互いの得物がぶつかる!福本は士官学校時代から持っている軍刀、ベネディクトさんはサーベル。
そして、双方間合いをとるためにサッと離れる。

今回、福本は出来るだけ防御に徹し、隙が出来たら攻撃するつもりだ。
何せ相手は経験を積んだ軍人。 こちらは士官学校を卒業して僅か3ヶ月の新米。勝てる訳がない。
だからといって、あっさり負けるのは願い下げである。
それなら勝てないまでも負けない闘いは新米でもできるからだ。



10分経過
「案外やるね。」
「それほどでも。」
この間、ベネディクトさんが攻撃し、福本がそれを防ぎ、隙が出来たら攻撃する。その繰り返しだった。
「本当だったら、お茶の続きをしているつもりだったんだけどね。」
そう言うと、ベネディクトさんはサーベルを構える。
「まさか、パパあれをやるんじゃ…。」
「(あれ)?」
気付いた時には遅かった。なんと、ベネディクトさんは剣術の『突き』で仕掛けてきたのだ。
しかも、軍刀で防ぐ暇はない。
シュ!
間一髪でサーベルを避ける!
この瞬間、福本は無意識の内に軍刀を滑り落としていた。
そして、今自分の目の前を通過しようとしたベネディクトさんのサーベルを持った右手を掴む!
驚くベネディクトさんを尻目に足を一歩踏み出す!
そして、気合を込めて叫ぶ!
「トォリャャャャ!」
ドサ!
そして、見物人全員が見たのは、空を見るようにして倒れているベネディクトさんと何もなかったかのように立っている福本だった。


「いやー、参った。まさか日本の柔道の(背負い投げ)でやられるとは思わなかったよ。」
「そうですか。」
「あぁ、久しぶりにいい勝負できてよかったよ。」





次号へ
作者「読者の皆さん、すみません!(土下座)」福本「どうしたんですか?いきなり。」作者「最近更新が遅くなっていることを謝ってるんです。」マリーダ「たいへんね。」作者「はい。」福本「ところで次号は?」作者「遂に、女王と会います。ついでに言うと、僕達と同い年です。お楽しみに。」マリーダ「ご意見ご感想お待ちしています。」


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