エステロール王国滞在記 1
6月26日 パトミナス
「ここがエステロール王国の海の玄関ですか。」
そこには4人の男女がいた。もちろん、福本・マリーダ・遠地・千歳のメンバーである。
「これから、どうします?」
「とりあえず、私の実家に行きましょ。」
「「「賛成。」」」
パトミナス
エステロール王国最大の港にして、貿易の中心であり、この国の海軍の重要拠点である。
第一次世界大戦の頃、閑散としていたこの町も、20年以上がたち日本企業の進出と経済発展の為、賑やかな大規模都市になっていた。
「そういえばマリーダさんの実家てどこですか?」
千歳が聴いた。
「あそこ……。」
指差す方を向くと…。
「「「……!!」」」
町を真ん中に走る道の向こうに、それこそ映画に出てきそうな豪華な貴族の館が見えた。
「ごめんね、無駄に目立っちゃって。m(__)m」
3人にはマリーダがなぜ控え目に指差したのか理由が判った。
一時間後
「近くで見てもデカイな〜。」
「アーネスト家はこの国ができてからずっと軍人として仕えて来ましたから格式が高いんです。」
「だから、家もデカイのか?」
「はい。」
「とにかく、入りま……」その時、館の中からドタドタと誰かが走る音が聞こえた。
そして、扉が開いたと思った瞬間…。
「マリーダ♪」
「パパ!!」
1人の男が飛び出して来た。
「おぉ、我が愛しき娘マリーダ、元気だったか?、日本でケガしなかったか?、道に迷いはしなかったか?、勉強に付いてこれたか?、辛くはなかったか?」
「パパ!!、友達が見てるんだけど!!」
そう言って引き剥がそうとするマリーダ。
「え〜と、どちら様?」
千歳が聴く。
「私のパパよ。」
「いや〜、お恥ずかしいところを見せてしまった。失敬、失敬。」
「何時になったらその親バカは治るんでしょうね。ア・ナ・タ。(^.^)」
「そうだな…。m(__)m」
「あの〜。」
「あ、ごめんなさいね。マリーダの母親のナタリアです。よろしく。ほら、あなた。」
「マリーダの父親のベネディクトだ。今は軍務大臣を承っている。君達を歓迎するよ。よろしく。」
「天皇陛下より特使として派遣されました。福本大介海軍少佐です。滞在中どうぞよろしくお願いいたします。」
「同じく遠地昇海軍大尉です。よろしくお願いいたします。」
「同じく千歳桜海軍大尉です。よろしくお願いいたします。」
「滞在中はゆっくりとしてもらって構わんよ。我が家同然に使ってくれたまえ。」
次号へ
エステロール王国滞在記の第一話どうでしたか? 次号はマリーダの二番目のお姉さんが出ます。 お楽しみに。 ご意見ご感想お待ちしています。
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