新天皇就任
6月10日 帝都
この日の帝都は朝からお祭り騒ぎであった。
それもそのはず、白鶴宮明子内親王が天皇になるからだ。
大恐慌や支那事変など暗い事ばかり起きている国民にとっては久しぶりの明るいニュースだった。
新聞には、天皇が行う政策が書かれ、国民は大きな期待を抱いていた。
特に男女普通選挙法・労働基本法・自作農推進法など社会政策は大きな反響を呼んだ。
尚、年号は昭和のままになった。
「大丈夫ですか?明子さん。」
「ありがとう、マリーダ。私は大丈夫です。」
しかし、実は足がガクガク、手もガクガク、顔は仏像のよう固まっていた。
現在午後7時5分前。
7時に天皇のラジオ放送があり、明子天皇は緊張していた。
就任式典は既に終わっている。
しかし、ラジオとは言え国民に向かって喋るのだから緊張するのも当たり前だ。そんな時、2人にできる事は彼女に声をかけるぐらいだった。
「それでは、陛下からお言葉を賜りたいと思います。」
アナウンサーがマイクを渡す。
「臣民の皆さん、こんばんは。本日より父の裕仁天皇に代わり就任した明子天皇です。」
多少緊張しているがはっきりと喋っている。
「臣民の皆さんには支那事変や恐慌など暗い事ばかり起きて嫌気がさしている方もいるでしょう。 私はそれほど大きな約束はできません。しかし、この事は約束出来ます。」
ここで、一端喋るのをやめて息を吸う。 そして、
「臣民の皆さんを必ず幸せにしてみせます! この決意を私の言葉とさせていただきます。」
マイクをアナウンサーに返し、自分の部屋に戻って行った。
明子天皇の部屋
「「「かんぱーい」」」
明子、マリーダ、福本が乾杯していた。
コップの中味はカルピス。しかし、3人は楽しく騒いでいた。
「すいません、ケーキとカルピスしか用意出来なくて…。」
「いいの、福本。こうやって誕生日を祝ってもらうだけでも感謝しているのに。」
実は本日、明子天皇の誕生日だが、就任式と重なり、困っていたところを、それを知った福本とマリーダがこうやって、祝って挙げたのである。
「そういえば私から2人にプレゼントがあるんだけど♪」
「「??」」
そう言って、机に置いてあった紙を2人に渡す。
「え〜と、何々、福本・マリーダ両中尉を只今より…………?!!!!」
2人は驚いた。
「只今より二階級特進し、2週間後に行われるエステロール王国女王就任式の特使に任命する。 尚、これは勅命なり。わかった2人共?」
辞令を見ながら唖然とする2人であった。
次号へ
福・マ「…………。」作者「あの〜、大丈夫ですか?」遠地「作者、久しぶり〜。」千歳「お久しぶりです。 あれ、2人共どうかしたんですか?」作者「どうやら、本文の急展開についてこれないらしくて固まりました。」遠地「やれやれ、僕達で進めるか。」作者「そうですね。」千歳「それで、次号は?」作者「はい、エステロール王国編が始まります。」遠地「僕達も出るんですね。」作者「はい。」千歳「それでは読者の皆さん、ご意見ご感想お待ちしております。」
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