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登場人物

五十嵐真人(いがらしまさと) 年齢 20歳 階級 少佐

日本尊武の戦車長。
実は電号作戦前に、結婚したばかりの新婚さん。新妻を日本に残しての出撃である。
ハワイ攻略戦! 進撃!
午後2時2分 ワイキキビーチ


宮崎中将
「現状は?」

参謀
「は、第七艦隊特別陸戦隊は既に指揮下の一個戦車師団と二個歩兵師団を揚陸し、進撃中です。長野戦車連隊は我が師団の先鋒隊と共に前進中です」

宮崎中将
「そうか…ところで、あの『日本尊武』はどうした?」

参謀
「現在、パールハーバーの重油タンクを抑えるべく、西進中です。ついでに報告ですが、ホノルルはオープンシティになっていると、第七陸戦隊のフェルデナント中将から連絡が入っています」

宮崎中将
「そうか、出来るだけ民間人の犠牲は避けたかったからな…それは良かった」

そう言うと近くにあったジープに乗り込む。

宮崎中将
「さて、我々が海岸にいても始まらん。前線に行こう」

参謀
「はい」



砲兵隊指揮官
「くそ、ジャップめ!だが、貴様らの幸運もここまでだ!」

彼の後ろでは、203mm榴弾砲、155mm榴弾砲『ロング・トム』の砲撃準備をしていた。
狙いは……もちろん、ワイキキビーチで揚陸作業をしている日本軍である。

砲兵
「指揮官!準備完了しました!」

砲兵隊指揮官
「よし!全砲う…」

石田
「突貫!!」

砲兵隊指揮官の声をタイミング良く遮るかの様に、石田大尉率いる第六中隊が襲い掛かった!

ダン!ダン!ダン!ダン!パン!パン!パン!パン!タタタタタタ!
タタタタタタ!

直ぐ様、銃撃戦に成るが、白兵戦になると本職の歩兵にも劣る砲兵が敵う筈無く、あっという間に制圧された。

石田
「いや…まさか偵察中に砲兵陣地を見付けるとは……砲撃される前で良かったよ」

頭に手の後ろ置き、座っている捕虜達を見ながら、呟く。

陸戦隊兵
「中隊長。この砲兵陣地には大量の弾薬が置いてありますよ!」

石田
「そりゃいい。陸戦砲兵隊にいい土産が出来たな」

砲は二種類で20門、大量の弾薬付きだ。

石田
「まあ、同士討ちは嫌だな…日章旗か何か、味方が解る物を掲げてくれ」

陸戦隊兵
「了解」



ゴワーン!

アメリカ軍戦車長
「ば、バカな!あの戦車に悪魔でも乗っているのか!?」

乗車のパーシングを撃破されて脱出した戦車長が、逃げながら言い放った。
その戦車は砲塔に『666』と書かれていた。


長野
「次、一時の方向、距離600mのパーシング!」

砲手
「はい!」

ズドン!

ゴワーン!

正面装甲を撃ち抜かれたパーシングの砲塔が、飛び上がる。
今や道路の両脇には、長野車によって破壊された戦車が打ち捨てられている。

長野
「まさか、先鋒隊と共に前進していて、遭遇戦になるとはな」

一通り敵を一掃すると、彼の乗る六式重戦車は敵を追撃すべく再び前進する。
そして、砲塔には『666』のナンバーが書かれていた。



ダダダダダダダダ!
ダダダダダダダダ!

小隊長
「くそ、あのM2機銃が黙れば楽なんだがな!」

陸戦隊兵
「小隊長!一式噴進自走砲が到着しました!」

一式噴進自走砲は六本のレール型噴進弾発射装置を付けた、点制圧を目的として作られた自走砲だ。

小隊長
「ありがたい!おい、早くあの五月蝿いのを黙らせてくれ!」

戦車長
「わかった!」

言うやいなや、25cm六連装噴進砲が放たれる!

パシューウ……

ドガーン!ドガーン!ドガーン!ドガーン!ドガーン!ドガーン!

陸戦隊兵
「敵機銃、沈黙!」

小隊長
「よっしゃあ!」

ドドドドドドドド!
ドドドドドドドド!

今度は一式対空戦車が四連装37mm機銃をブッ放して援護する。

小隊長
「突撃!」



ワイキキビーチ

一隻の内火艇がワイキキビーチに到着した。
そこから降りて来たのは……陸戦隊服に鉄兜を被った福本とマリーダだった。

マリーダ
「大丈夫かな…」

福本
「今さら気にしたって、仕方ないよ。一応、遠地と千歳には伝えてあるし」

マリーダ
「…不安だ。色んな意味で不安だ」

福本
「そう言われても…さて、こんな所でボケーと出来ないし、車つかまえて、さっさと行こう」



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