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結界師への転生 作者:片岡直太郎

第一章 ジュカ王国編

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第十二話  平穏な?日々・・・

ルノアの森で巨牛を狩ってから、俺の環境は少し変化した。

一番の変化は、部屋が替わったことである。模様替えをしたのではない。使用人用の離れの部屋から母屋に一部屋を与えられたのだ。

これまで屋敷の執事を勤めていたワイトンが、王宮に住むバーサーム侯爵の下に行くことになり、替わって俺が執事代行の職に就くようになったのだ。

いよいよ王太子の政権を盤石なものにするため、バーサーム侯爵は多忙を極めている。これまでは2週間に一度は屋敷に帰って来ていたが、現在では数か月に1度程度にまで減ってしまっている。そのため、身の回りを世話をするために、敏腕執事であるワイトンが王宮に投入された、というわけだ。

侯爵は既に60歳を超える年齢である。平均寿命が50歳のこの世界での60代は、かなりの老齢である。エルザ夫人ともども、末永く息災であることを祈るのみである。

元、ワイトンの部屋は豪華である。広さはそう変わらないが、ベッドなど、天蓋付きである。映画以外で初めて見た。

さすがにベッドやシーツなどは自分で交換しないといけないし、基本的に身の回りのことは自分でやらないといけないのだが、これまでとは生活スタイルが一変した。

何故、こんな好待遇になったのか。理由は簡単である。俺の仕事が、執事代行以外にもう一つ増えたのだ。今の一番の仕事は

「屋敷全体に結界を張る」

基本的に殺意などの邪念を持った人間が入れないように結界を張っている。そのために、ご機嫌伺いに来た、とある貴族の使者などは門の中に入れず、門に一歩入った場所から激痛を訴えて動けない、という出来事もあった。

この使者、バーサーム家の動向を探りに来たスパイでもあったらしい。もっとも、わざわざ邪な心を隠しもしないでやってくる段階でスパイ失格なのだが。

「結界LV4」はかなり使えるスキルだった。俺だけでなく、他の人にも結界を張ることが可能なのだ。しかも遠隔操作が可能という優れものである。その結果、現在はエルザ夫人、バーサーム侯爵に俺の結界をかけている。近いうちに王太子にも結界をかける予定だ。さすがに、奴隷である俺が王宮に行くわけにもいかず、王太子がお忍びで王宮の外に出る必要があるのだが、なかなかその機会がなく、延び延びになっているのが現状だ。

また、修行内容もかなり変わった。これまで屋敷の庭であったものが、ルノアの森になったのだ。

基本的にエルザ夫人の護衛は、師匠、エリル、俺、の三人がローテーションを組んで行っている。師匠は、俺に対しては特に教えることはない、といって放任主義に徹している。お陰で俺は執事代行の仕事もこなせるようになっている。しかし、エリルはルノアの森に行きたがる。従って、俺が休みのときは、必然的にエリルに森に連れていかれることになる。

ルノアの森は苛酷だ。一番の脅威は、エリルの食材への興味だ。

「ねぇ!このキノコ美味しそうじゃない?リノス、焼いてみてよ!」
「この果実キレイ!絶対に美味しいわよ!」

剣聖の下ではかなり粗食であったそうで、もともと「食べるの大好き」なエリルは巨牛の一件以来、食道楽に拍車がかかるようになった。

必然的に俺が調理を担当することになる。まあ火魔法が使えるのと、水魔法が使えるため、調理をすることは問題ないのだが、一番の問題は

「毒味役も兼ねている」

ことであった。エリルは俺が「美味しい」という食材しか食べない。当然、俺が食べて何ともない食材であることは言うまでもないことだが。

お陰で、最初はかなり毒物や麻痺毒のあるモノを食べた。ルノアの森の毒を持った植物の恐ろしいところは、無味・無臭なのだ。咀嚼して、飲み込んだ段階で毒や麻痺が有効になるようで。歩き出そうとした瞬間に血を吐いて倒れる、体に異常な湿疹が出る、体が痺れる、というようなことが何度もあった。ある時などは、目の前に大量のゴ○ブリが湧いて出て、思わず絶叫して錯乱したこともあった。

そうした時はひたすら回復魔法をかけまくる。そんなことをしているうちに、こうした毒や麻痺に対する耐性が付くようになった。症状は軽減されたのだが、なるべく、無味・無臭の食べ物は、顔をしかめてさも不味そうな顔して、吐き出すようにしている。

魔物も随分と狩った。さすがに、カースシャロレーのような魔物はあれ以来一度もお目にかからないが、バカでかい蜘蛛や大きなカマキリなど、かなりの種類を倒している。たまに肉薄されて強力な攻撃を受けることもあるが、今のところ俺の強力な結界のお陰で、戦闘における被害は皆無である。

気が付けば冬が終わり、春が来て、暑い夏が過ぎていった。俺は11歳になっており、もうすぐ12歳になろうとしていた。あと少しで、成人だ。

リノス(奴隷結界師・11歳)
HP:112
MP:639
結界魔法 LV4(自分の思い通りの結界が張れる!他人にも結界付与が可能)
火魔法  LV3(炎の大きさや発射スピードが操作できるようになった!)
水魔法  LV2
土魔法  LV2(穴を掘ったり埋めたりすることがかなり早くできるようになった!)
回復魔法 LV4(欠損部分も治癒できる!)
生活魔法 LV1
詠唱   LV3
鑑定魔法 LV3
剣術   LV2
MP回復  LV3(3時間程度の休憩でMPが全回復する)
気配探知 LV3
魔力探知 LV3
魔力吸収 LV3
肉体強化 LV2
回避   LV2
行儀作法 LV1
教養   LV3
麻痺耐性 LV2
毒耐性  LV2
精神耐性 LV2
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