ブックマークを知ろう2
☆データ情報☆
※今回の使用したデータは2018年10月13日現在のものです。
※作品情報->なろう小説API
※これらのデータは公式から提供されるものではなく、個人が集めたデータからの推測です。そのため実際の値から多少ずれがあります。ご承知おきください。
「今回は主にジャンルごとにブクマを見ていこう。まず全ブクマを大ジャンルごとに分けて数えるとこんな感じだ」
「わ、ファンタジーがファンタジーな感じに!」
「ブクマの半分がファンタジーに集まっているのがよく分かるだろ? ランキングがファンタジーばかりだというゆえんはここだな」
「もしファンタジー作品を書けばブクマの半分をおまえにやろう」
「どこの魔王だよ。まぁ大体あっているがな。ではもう少し詳しく分けていこう」
「ハイファンタジーと異世界恋愛が多いんですね」
「小説家になろうには集計時点で5900万のブクマが存在している。その約半分をハイファンタジーが占領している。じゃぁ、ブクマが付きやすいかといわれるとそうでもない。以下にジャンル別にブクマ100以上の割合を見てみる」
「%すくな! ん、先輩! 詩が息をしていません。ジャンルの格差社会に絶望です!」
「ブクマ100到達難易度はジャンルによって大きく異なる。図では異世界恋愛とVRゲームが25%で約4作に1作が100に達している。しかし、純文学、ホラー、その他ジャンルでは1%程度しかない。一番到達しにくいのは詩だ、詩全体の投稿数は2万だが、超えたのは4作品だ。
ブクマ100が底辺というのは人気ジャンルにおいてのものだ。正直、詩やリプレイでブクマ100とかトップから数えたほうが明らかに早い」
「あー、そっか私はヒューマンドラマや現実世界の恋愛に投稿してたからブクマが少なかったんですね」
「さて、ここまで見てきてブクマ100のハードルが高いと思ったかも知れない。だが、それもまた違う。10万文字以上の連載、完結作品に限った場合はこうなる」
「いきなり増えました! 5%はどこに行ったんですか」
「小説家になろうでは10万文字以上の作品は約4.3万作品ある。このうちの35%はブクマ100以上だ。3作品に1作は100を超えている」
「一気にブクマ100のハードルが下がった感じ」
「ジャンルでも見てみるぞ」
「すごい%が増えましたね。ん、でも先輩! やっぱり詩が息をしていません」
「なんでそんなに詩にこだわるんだ……詩は短編の方が見てもらえるからな。例外だ。それ以外のジャンルを見てみると概ね10%超えしている。異世界恋愛やVRゲームに至っては半分を超えている。
さて、ここまで見てきたが、結論としてブクマが欲しければジャンルを選べ、ファンタジーか恋愛、VRMMO。そして連載にし、文字数を稼げ。最低10万文字書いてみろ。それでブクマがもらえないなら、小説が読みにくいか、大衆の要求に合っていないことになる」
「はぁ、少なくともブクマ100を越えたいなら異世界恋愛か、VRMMOで投稿すればいいんですね」
「自信があるなら詩やリプレイで投稿してもいいぞ。ここで100越えられたら逆にすごいぞ」
「う~ん、これを見ていると超えられる気がしないです……」
「まぁ、こういった現実は全体が見えないと分からないからな。そう言うときにはデータ分析がいいぞ。自分の立ち位置も見れるからな。ただ、最後に言っておくが、ブクマが少ないから面白くない、というのは間違い。ブクマされやすさはジャンルによっても、種別によっても、文字数によっても異なる。ブクマというのは単なる目安でしかないから、それだけで決めないように」
「そうなんですね! ちょっとやる気が湧いてきましたよ!」
底辺という言葉はあくまでも目安にすぎませんのでそんなに気にしないほうがいいですよ。考えすぎると闇へ誘われてしまいます。ダークサイドに落ちないようにお気を付けください。
えっ? ダークサイドってなんだって? えーっと、その、皆で作品に……ん、おや、誰か来たようだ。こんな時間にいったい誰が……
※今回の章の元ネタ
『蜘蛛ですが、なにか?』
https://ncode.syosetu.com/n7975cr/
超有名な、なろう発のライトノベル。人外もの。
2015年5月より連載が開始され、書籍化、コミカライズされた。
現在アニメ化進行中。
蜘蛛のモンスターに転生して、ダンジョン内を探索したり、闘ったりするファンタジーもの。
蜘蛛子さんのキャラクターが面白いし見てて楽しい。やっててよかった蜘蛛ん式。
書籍版とWeb版は展開が違うのでそれぞれ読むと2倍お得。
大量の伏線が蜘蛛の巣のように張り巡らされていて、読者を捕らえて離さない。
一度読んだら虜になってしまうこと間違いなしですよ。