ブックマークを知ろう1
☆データ情報☆
※今回の使用したデータは2018年10月13日現在のものです。
※作品情報->なろう小説API
※これらのデータは公式から提供されるものではなく、個人が集めたデータからの推測です。そのため実際の値から多少ずれがあります。ご承知おきください。
「さて、今回は作品についたブックマーク(通称ブクマ)に関する数値を見ていくぞ。ブクマの数を気にしている作者はかなり多い」
「そうですね、私も超超超気にしてます」
「ブクマの数で作者の立ち位置の判別に使われたりもしている」
「底辺作者かどうかって奴ですか?」
「そうだ、小説家になろうでは底辺作者としてブクマ100の壁が設定されている。それを越えた作者は底辺を卒業になるようだ」
「私まだブクマ5なんですよ。底辺ですね。これってどうやって決まったんですか?」
「元々は、掲示板が発祥地だ。
掲示板で『底辺作家集まれ』とかなんとか、そんな感じのスレができたんだが、じゃぁ、底辺の定義はどうするのか? という流れになった。ちなみにだな、100という区切りは適当だ、別に99とか何でもよかった。
ただ、キリがいいのと、人気作品に比べて明らかに人気がない、といえるラインで区切ったというまで。掲示板で穏やかに話すためだけのルールなので、ブクマが少ないから本当に底辺なのかということは関係ない。だから俺はあんまりこの言葉は好きじゃない」
「へぇー、そうだったんだ。んー、掲示板って見たことないんですけど面白いんですか?」
「積極的に見る必要はないし、もしメンタルが弱い場合は絶対に見るな。あとで後悔する。自分のことが書かれていると言われても絶対に見に行くな。それで書けなくなる、書かなくなる作者もかなりいる。評判とか気にしないのであればいいがな」
「うわぁ、やめておきましょう」
「賢明だな。ということでまずは作品についたブクマ数について見ていこう。まずブクマ100とそれ以外に分けてみるぞ」
「えー、ないわー。ほとんどがブクマ100未満じゃないですかー」
「小説家になろうに投稿されている作品でブクマ100以上なのは約3.1万作品。全体の5%だ。95%は100未満だ。そして100未満の内訳をもう少し細かく見るとこんな感じになる」
「0が半分超えてるよ……」
「ブクマ0の作品は53%で32万作品ある、1~9は32%で約19万作品。10~99は10%で5.8万作品」
「ブクマ100って全然底辺じゃないよ! 底辺大きすぎ! 掲示板の人適当でしょ……」
「憤るのも分かるが、これがなろうの現実だ。ブクマ100を越えられる作品はエリートだ。さて、もうちょっと広範囲の分布も見ていこう。PVと同じように対数で範囲を区切るぞ」
「PVとは違って左側に集まってますね」
「累積度数も見てみるぞ」
「先輩、これってなんです?」
「累積度数はその数値までの割合を出したもの、例えばブクマ10までの作品は全体で85%ある。100までの作品が全体で95%ある。そんな風にわかる。これを見ると自分のブクマが上位何%にあるかがわかるぞ」
「へー、1000で99%なんだぁ。普段ランキングで見る作品ってすごいんですね」
「まぁ、ランキングの仕組みがそうだからな。そういう作品が集まってくるんだよ、さてこのグラフを種別、つまりは短編、連載、完結に分けてみるさて、どうなるかな?」
「短編が上に来て、完結が下になりましたね」
「そう、短編ではブクマ0が65%ある。100以上は2%だ」
「さらに厳しい現実!」
「ブクマは栞だからな、短編にはされにくいようだ。しかしだな、完結作品を見てみろ。完結作品でブクマ0は20%だ。ブクマ100以上の作品は13%になる」
「完結効果なんですかね?」
「まぁ、これも今後見ていくが、厳密には違う。まぁ、次回以降に説明する」
「先輩のいけずー」
「なんとでもいえ、楽しみは残っていたほうがいいだろう。続きが読みたくなるように仕向けるのも手法の一つだぞ。では次はジャンル別にも見ていこう」
「ジャンルですか。どうなるんでしょう……」
ブクマの多少による区別は目安にしかすぎません。あまり気にしないように。
※グラフの数が多くなったので分割しました。