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  春風 作者:給湯器
始業式第6話
教職員室、用務員室、保健室などを通りすぎ、目的の生徒会室についた。
「失礼します…!」

生徒会室のドアを開け中に入ると女子生徒が1人…

「あぁー! 春坊ぉ!やっときたぁあー!」

「…どうも。 美波先輩…。」

壱春に抱きつき、自分の頬を『これでもか!』と押し付ける3年生の女子生徒……この人が、学園の生徒会長『 沢尻美波さわじりみなみ』だ。

テストでは常に上位。千秋も勿論、『可愛い顔』をしているのだが、背も高く、スタイルもいい美波は、『可愛い系』というよりは『美人系』である。

千秋が言うには、姉の美波は『無敵』らしい…。
どこらへんが無敵なのか…千秋に聞いた時、
『…なんとなく…』
と誤魔化していたが、
『千秋はこの胸の事言ってたんだな…』
と壱春は自分の身体にあたる美波の胸を見る。

「美波先輩…。遅刻届け…貰っていいですか? 」


丁度目が合う…。


「今、胸見てたでしょ?」


「はい…。」


「…春坊は素直でよろしいっ!! 」

また頬を、壱春の胸へと押し付ける。
これがこの人…『沢尻美波』の当たり前、壱春に対する普通なので、特に焦ることもない。


「じゃぁこれ…貰っていきますんで。」

美波を抱きつかせたまま、生徒会室の奥にある棚から遅刻届けを取り出し、美波の顔の前でヒラヒラさせる。

「もう行くのぉー?」


「…1限目始まりそうなんで。」


壱春は扉の前まで移動し手をのばす…。

「そーいえば昨日千秋の部屋に来てたみたいだけど、何かあったの? 千秋怒ってたよぉ? 」


あったと言えばあったのだが…

「特にわ何も…」

「『ハルちゃんの変態糞ばか野郎!』って言ってたよぉ? エッチなことしたんだ?? 」


「そんな訳無いじゃないですか!美波先…ぱ……いっ!?」

美波の言う事を否定しながら振り向いた時、…壱春は驚く。

学園指定のブレザーを脱ぎ、シャツのボタンをはずし始める美波を見て…。

「なっ!何してっっっ!」


「あたしは…春坊が…壱春が相手なら、例え学園の中でも…ココでもいいよ…。」

潤んだ瞳で頬を紅く染め、壱春に寄り添ってくる美波を前に……壱春は……。



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