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  春風 作者:給湯器
花見 第4話


広幸が、壱春達のテーブルに合流して2時間後、ジムに行く時間が近づき壱春はテーブルの皆に声を掛ける。


「用事あるからソロソロ帰るよー。」


千秋と梨沙は話に夢中で気付かず、

『一緒に帰る!』。

と言い出しそうな美波も、料理を食べ過ぎて、何処からか持ってきた椅子に座りながら、机に突っ伏したままピクリとも動かない。



「壱春先輩帰るんですか? 」


「いつものジムだろ!? また月曜日なっイチハル!」


陸と健太は笑顔で見送り、壱春は2人に手を軽く上げてテーブルを離れる。


「サンタ帰るのかー? んじゃ私も帰るかなーー。」



ワインを飲み過ぎた柚先生は、少し『フラついた』足取りで壱春に近づき、肩を『ガシッ』と掴みそのまま歩き出し、続けて小雪も…



「私も帰りますので、御一緒させてください。」


『ニコニコ』と笑顔を浮かべて、壱春の横に立つ。

壱春の横顔をジッと見ていた『酔っ払い』が口を挟んでくる。


「なーに顔赤くしてるんだよーー?サンターー!? 」



「……柚先生がワイン臭いからです!…。」


少し慌てながらも反論する壱春に、疑いの表情を向ける柚先生…。

壱春が一瞬、変な汗をかいたと同時に、広幸が救いの言葉を差し伸べてくれた。


「3人共かえるのー? んじゃ車でも出して貰うよーー。」



広幸の言葉に


『2人は車に乗って貰って、俺は歩いてジムに向かおうかな…。』


少し居心地の悪い今の現状を抜け出すために、広幸の問いに直ぐ答えるが


「悪いなヒロ!んじゃこの2人を頼っ…」



「あぁー、いいよいいよ戸高ぁー! 今車に乗ると戻しそうだしなーー…。」



壱春とは反対に、アッサリ断る柚先生と



「私も大丈夫ですよ、広幸さん。」


またしてもニコニコとした笑顔で答えると、広幸に深く頭を下げてから、壱春を見て微笑む。



「……。それじゃぁ…いきますか? 」



壱春と柚先生、そして小雪の3人は門へと向かって歩き出す。


『憧れの小雪』と『酔っ払い』の2人に挟まれ、壱春だけ複雑な表情を浮かべていた…。




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