楽しい火曜日 第6話
「ところで修学旅行の班決めどうする? 」
そう壱春に問いかけると、健太は広幸を呼んだ。
「おーいヒロユキー。ちょっと来てくれー。」
「なんだいなんだーい。健ちゃんに壱やん??」
そう言いながら空いている壱春の横、『千秋の席』に座る広幸。
「……取り敢えずさっき廊下でした事を謝れ…。」
「すまぬ!!…………んでーーー、本当は何のよう? 」
壱春に深々と頭を下げた後、パッと表情を笑顔に切り替え、明るい声で2人に質問する。
「いやさ、修学旅行の班決めどうしようかなと思ってさー。 女子と男子で3人ずつだって言うし……男は『俺』と『イチハル』と『ヒロユキ』……女子は『沢尻さん』と……後2人誰誘う? 」
健太のその言葉に
「そうだなー…千秋が一緒なら安田…誘うか!? 」
壱春は喋りながら席を立ち、『千秋の親友のなっちゃん』…安田奈緒の席に向かった。
『『…』』
健太と広幸が、『説明中の壱春』の背中を見守る事、約1分…。
笑顔で振り返る壱春と、
健太と広幸を見ながら両手で『マル』を作る奈緒。
その『奈緒』に2人して親指を立てたポーズで答える健太と広幸。
「…よーし!それじゃぁ、後1人だねーー! 」
「「後1人か……。」」
自分の席に戻ってきた壱春に話し掛ける広幸と、両腕を組み考え込む壱春と健太。
『…もう1人は安田に頼んだ方が良かったかな………。』
壱春がそう考えた時、健太が急に口を開く。
「平山さん! 修学旅行の班…良ければ一緒にどうかな? 男は『この3人』で、女子は沢尻さんと安田さんなんだけどさ。 どう?? 」
男には見せない様な爽やかな笑顔で、壱春の横を見る健太。
「「えっ?? 」」
声を揃えて健太の視線を追いかける壱春と、壱春と広幸と健太の3人を順番に見る『平山梨沙』《ひらやまりさ》。
「わっ…私っ?? 」
急に話を振られてキョロキョロと視線を動かす梨沙と
「そう!平山さん。」
相変わらず爽やかな笑顔の健太。
「そうだねーー。もう1人は『平山ちゃん』にケッテーーーイ! 」
ワサワサとアフロ頭を揺らし、笑顔で片手を上げる広幸。
笑顔の健太に広幸…2人と違い、壱春は…微妙な表情で『平山梨沙』を見ながら考えていた……。
『隣の女子…平山って名前だったのか…。』
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