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  春風 作者:給湯器
楽しい火曜日 第5話


青に近い表情で俯いている千秋に柚先生が話し掛ける。


「沢尻は…昨日サンタと何かあったのか? 」

『ニヤニヤ』と明るい声で聞いてくる。

柚先生のその言葉に斉藤先生も急にテンションが上がり話にノってくる。


「何々なに? 私そういう話大好き! 教えてよ千秋ちゃん!!」

「特に変わったことはないです………けど……。」


無表情を装い、答える千秋。


『昨日柚先生と話してから、ハルちゃんの大切さと、自分の好きという気持ちにチャント気付いた』

…なんて柚先生には『口が裂けても』言えない…。言いたくない…。


「ほんとーかーー? サンタに告白でもしたんじゃないのか? 」


「っ! そんなことしないもん! なっ、何で私がハルちゃんに…こっ…こっ! 告白なんてっ!!」


「だって沢尻は…サンタの事好きなんだろ? 」


その柚先生の言葉に…


『ボンッ!』




そんな『聞こえるはずのない音』が保健室に響いたかもしれない…。


「何か今、『爆発音』がしたなーー。」


そんな冗談をいい、千秋を見ながら笑顔の柚先生と、目を輝かせている斉藤先生。


その2人を目の前に…千秋は口を空け固まったままだった……。



…その頃壱春は…教室で自分の席に着き、健太と話をしている。


「あれ? 沢尻さんと一緒じゃないのか? イチハル。」


「あぁ…千秋は保健室に連れてった。鼻血出ちゃったからさー。」


「殴り合いでもしたのか?」


頬杖をつきながら、笑顔で聞いてくる健太に…


「そんな事するかよ! 考えただけでも恐ろしい…。」


壱春は一度身震いして

「お前とヒロが俺を置いて逃げ出した後に色々あったんだよ…。」


冷ややかな目で健太を見ながら愚痴をこぼしたが口元は笑っている壱春。


「わりぃわりぃ!」

壱春の表情に健太もつられて大きく笑った。





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