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  春風 作者:給湯器
更新遅くてすいません!!
仕事場所が変わり更に忙しくなってしまいました。

読んで下さっている方々の為にも更新頑張っていきます!

すいません!!
買い物へ 第3話


「何で急に離れて歩くのさーっ!春壱っ!? 」

「横を歩いてると殴られそうなんで……イッテェッ!?!」

「ははっ、大丈夫だよ親友は殴んないからさー!」


ニヤニヤと笑いながら壱春の脇腹を小突いてくる美希。
柚先生も美希も、どうやら『手加減する』と言う言葉を知らないのか、小突く力が異様に強い為、普通にその場でうずくまる壱春を置いて、美希は買い物袋から自分のジーンズのポケットへと入れていたメモを見ながらそのまま前を歩いて行く。


「それじゃぁまずは…食べ物と飲み物から買いに行くとしますかー!!ってなに歩道の真ん中でお祈りしてるのよ? 」


元気良く振り返った美希の視界には、いまだ動けずに片膝をついて痛みに耐える壱春の姿がうつる。
一方の壱春は、そのままの体勢でユックリと顔を上げて苦笑いを浮かべて見せるが、目は笑っていない。
正直、笑って許す余裕が起きてこない程に、手加減を知らない美希の肘鉄は壱春に相当の肉体的苦痛を与えるものだった。


「………お祈りしてる様に見えますかコレがっ!!痛がってるんです!!」

「うわー…急にキレる若者だよ…怖っ!!」


キッと睨む壱春の視線とついつい強くなってしまう口調に対抗して、蔑む様な視線をぶつけてくる美希のその表情に、壱春は脇腹の痛みが余計に増すのを感じる。


「ちょっと痛かった位で大袈裟な…私なんて骨折だよ骨折っ!」


大学生には見えないその外見と同様に、子供の様にギブスのはめられた腕を少し自慢気な表情で差し出してくる美希に、壱春は眉間にシワを寄せて立ち上がりながら口を開いていた。


「……それは美希さんの自業自得じゃないっすか。」

「…っ!? しばらく見ない間に生意気に成長したんだねっ!!」

「成長著しい高校生っすから。」

「生意気ーーっ!!春壱あんたそんなんじゃ一生彼女なんて出来ないんだからねー!!聞いてんのー?!ちょっと…」


ギャーギャーと騒ぐ美希の言葉を無視するかの様に、商店街を突き進んでいく壱春。

『さっさと買い物終わらせてやる!生理用品が何だっ!買ってやろうじゃねーか!!』

鼻息を荒くして歩を進めて行く壱春の横でうるさかった美希が、小声で
「あっ、ヤバッ…」
と呟くのが聞こえ、視線を商店街の通りから美希へと移すと、ギブスのはめた手を軽く押さえているのが解った。

その後再び視線を、美希の見ている方へと移す。

そこには鼻の頭に大きな絆創膏を貼った男性の姿。
その男性はラグビーでもやっているのだろうか、体格の良い自分よりも一回り身体が大きく見えた壱春は、背中の方へと回り込む美希に質問する。


「……あんなゴツイ男殴ったんすか? 」

「うん……ちょっと酔ってたし…。」


バツの悪そうな美希と、溜め息を着きながらも美希を隠す様にして歩く壱春、そして美希の殴った絆創膏男との距離が5m程になった時相手側が気付き近寄ってくる。
その男性の様子は、予想外に笑顔を見せて近付いてきていた。






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