日曜日 第3話
…柚先生を学園で見ていて、生徒や他の先生達、誰もが一度は想像しただろう…
『柚先生の家は…絶対に…ゴミ屋敷だ! 』
と………。
だが現実は違った。
広い大きな『億ション』。
掃除も完璧に近い。
リビングに招かれると、千秋は勢いよくガラス張りのベランダに向かい、オデコをつけて外を見る。
「ハルちゃん凄いよ! 私たちの学園まで見えるよぉ!! 」
興奮して、ガラスを曇らせる千秋。
「…お前のオデコの油で、汚れたガラス…チャント拭いとけよ!? 」
千秋は『ムッ』とした顔で
「…うるさいなぁ。 ハルちゃんにコノ感動は伝わらないのかなぁー!? 」
ブツブツ言いながら右の手のひらで、ガラスを擦る千秋…。
『千秋…ガラスについたオデコの油…綺麗に…拡がってるよ……。』
「珈琲で良かったか? 」
千秋を注意しようとしたが、タイミングよく柚先生がマグカップ3つをテーブルに置き、ソファーに座る。
それを見て千秋も、壱春の横に座る。
「…ところでサンタと沢尻は、何してたんだ? 」
熱そうな珈琲にミルクを1つ入れ、かき混ぜながら聞いてくる…。
「あぁ、ゲー…」
「勿論デートです! 」
隣で『フフン』と柚先生に向かって鼻で笑う千秋…。
「…ゲーム買いに行ってたんですよ。」
そんな千秋を無視して、テーブルにゲームソフトを置く壱春。
柚先生は飲んでいた珈琲をテーブルに置き、ゲームソフトを手に取った。
そしてそのままテレビの方に向かい、ゲーム機本体を取り出した…。
「…勝負するか!?」
目を輝かせる柚先生。
「…イイッすね!」
同じ様に目を輝かせて、ソファーから腰を上げテレビの前に座る壱春。
千秋は…
「サッカーゲームは苦手だから、私はやりませ…」
「何か賭けてやろうか? 」
柚先生の言葉に、珈琲を飲みながら、答えていた千秋が腰をあげ、既に準備していた壱春から、コントローラーを奪い取り
「私が勝ったら…柚先生はハルちゃんの事『サンタ』って呼ばないで下さいっ! 」
そう言いながらメニュー画面を開く千秋…。
「…よし!分かった!後で『賭わなし』なんていうなよ? 」
柚先生は、笑いながら床の上に座りもう片方のコントローラーを握った。
「それは私の台詞だもん! 」
そう言い、真剣な表情でテレビを見つめる千秋…。
「…じゃぁ総当たり選で…。」
壱春の言葉に2人が頷き、『試合開始』だ。
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