始業式 放課後第5話
沢尻美波と宮崎小雪…2人は仲の良い友達で、『親友』である。
…まさか春坊の憧れの人が『親友の雪ちゃん』だとわ思っていなかった美波…。
他の女子生徒が相手なら、どんな手を使ってでも壱春を自分のモノにする…美波にはソレを出来る自信、行動に移す自信はある…だが…
相手は、親友の小雪…
日本人女性特有の見た目の美しさと、おしとやかな性格、そして何より腰まで伸びた綺麗な黒髪が、より一層…『宮崎小雪』の女性としての魅力を輝かせている。
告白された回数なら、小雪よりも美波の方が何倍もある。
一般的に考えれば……思いを伝えてくる男子の数が多い美波の方が、小雪よりも『人気があり美人だ』と思うかもしれない。
しかし美波は…
ただソレは、『小雪よりも自分の方が告白しやすいから』だと思っている。
…そんな風に歪んだ考えを持ってしまうほどに、小雪は…美波自身が持ちえてないモノを多く持っているのだ。
そして今…好きな相手の心でさえも、親友は手に入れている…。
「なんで…春坊は、雪ちゃんに…憧れてるの?」
「な…なんとなくというか……。」
美波の質問に対して、曖昧な返事しか出来ない…
『何故憧れをもったのか…。』
それは壱春にも解らなかった
『宮崎小雪』と仲が良い訳でもない…まして話した事も一度もない…。
それでも一目見た時から…自然と目でおってしまうのは…『憧れ』や『好き』とは、別の『何か』があるのかもしれない……。
自分じゃない、他の人からすれば、コレを『恋』と言うのだろう。
……だから壱春は今、2人の幼馴染みの姉妹に問い詰められている。実際のところは、姉妹の姉の方…美波1人にだが…。
焦っていた壱春の顔が、無表情になり、そして徐々に赤くなる。
「美波先輩、ちょっと待って!うっ、後ろ…! 」
「後ろなんてどうでも良いの! それより春坊は、雪ちゃんに告っ! 」
「私になんでしょうか…美波さん? 」
「イヒッ!? 」
美波は変な声を出し、後ろを振り向くと…『小雪』がいた。
噂をすれば何とやら………壱春、千秋、美波…3人の中での『ラスボス』が…
突如現れた。
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