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学園序列最底辺の出戻り少年は、サクッと学園最強になられるようです 作者:こしひかり

帰還

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復学


 時刻は午後二時と少しを廻る。一般的な学園であれば午後の授業も半ばに差し掛かる時間帯であるからして、千を余裕で超える生徒数を誇る学園にもかかわらず、こうも寂然とした雰囲気を受けるのはその為に違いないといろはは結論付けた。
  事実、本日出席している生徒たちは各々の教室で授業を受けている最中である。当然と言えば当然だが、登校している以上授業を受けない理由は普通ないのだから。

 だが何事にも例外(イレギュラー)というものは存在する。それは例えば―――実に六年振りの登校を果たしたいろは(この少年)の存在とか。


 兎にも角にも、来客用のスリッパへと履き替えたいろはは職員室へと向かった。校内の見取り図が既に頭の中に入っている為、その足取りに迷いは一切感じられない。

 が、突如その足取りは重くなった。迷いからではなく―――“恐れ”から。




 「…………まさか初等部からリスタートとか、ないよな?」

 義妹と机を並べて授業を受ける己の姿を想像し……余りにも無体な光景に膝から崩れ落ちる。
 “さんすう”や“たいいく”の授業中、昼休憩中、帰りのHR中……小さな子どもたちの中に一人紛れる自分の姿を思い浮かべると―――精神的に、死ぬ。

 「最悪、金握らせて進級(スキップ)だな。うん良し、それだそれそれ。そうしようそうしよう」

 いつだって世もお金様の力は偉大で強力である。財力()があれば並大抵の事は解決出来るのだから。

 解決の糸口を見出したいろはは気を取り直すと、改めて職員室へと向かうべく足を進めた―――いろはが安堵の息を吐き、金の力は不要であることを知る十分前の出来事であった。

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