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猫岳の話  本当は怖い日本むかしばなし


むかーしのことじゃった。熊本県は阿蘇岳の近くに猫岳という山があったそうな。

あるひのことじゃった。そのふもとを旅行く若者がおったそうな。

日も暮れて、山道を行くと、次第に山は深く、荒涼たる風景が広がってきたそうな。
やがて日もとっぷりと暮れて、困惑していると、彼方に明かりが見えたそうな。

やれうれしやと、近づくと大きなお屋敷があったそうな。
『こんばんわ、もしもし、今晩一晩とめてくれませんか?」

すると奥から「はーい」と声がして女中さんがあらわれたそうな。
『どうぞ。こんなところでよかったらおとまりください」

やれよかったと案内されるままに入っていくとそこは大きなお屋敷だったそうな。
部屋に着くと、じょちゅうさんは『どうぞお風呂でもお入りください」という。

若者は早速、湯屋へいそいだ。
その途中廊下で独りの女中とすれちがったそうな。

女中は若者を一目見るなりアット声を上げて引きとめ
『何でこんなところに来たのです。ココは人間の来るところではありませんよ」という。

ゾッとした若者は、「一体お前はだれだね?」とたずねると。
『私は5年前貴方に親切にしてもらった隣の猫です。餌をくれたり優しくしてくれましたよね」
というのである。

『ココは猫の世界なのです。ココで食ったり湯に入ったりすれば毛がはえて猫にされてしまうのですよ。早くおにげなさい」という。

若者は恐ろしくなり一目散に屋敷を逃げ出した。

気付いた猫たちは手に手に湯ひしゃくを持って形相も恐ろしく追いかけてくる。
湯をかけて猫にしようというのである。

命からがら何とか逃げ帰った若者であったが、湯が掛かった、耳の後ろにはなんと、
三毛色の猫の毛が生えていたという。



おわり




★これは昔話でありフィクションです。

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