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アイドルなんてお断り!
作:ち〜



俺とアタシの狭間で


 『アン、アァァァン』隣のベッドからふたばと佑香が交わる声が聞こえる。甲高い官能にみちあふれた悩ましい声をあげるのは佑香、時折、『ウッ!』とかうめき声をあげるのは双葉。ピチャピチャと何か舐め回す音が襖越しに漏れ聞こえる。客間に布団を敷いて眠りにつこうとしている俺には嫌でも聞こえ、二人の交わりを想像させてしまう。
 ほんの一年前まで俺と双葉は紛れもなく男と女で恋人関係にあった。
逞しく堂々とした俺と凛と毅然としながらもか弱い女性だった双葉、それがいまでは体だけは年不相応に発育した小娘の俺とワイルドな容貌で男らしくなった双葉になっていた。かつての恋人の俺には目もくれず女医との性愛に狂う男となった双葉に正直驚いたがそれ以上に恐怖心を抱いた。変貌した双葉に何もいえなかった。自分がからだにあわせて内気な女の子へと馴染みつつあることに気が付いた。
 男らしく佑香を攻める双葉に聞きたかった。
もう諦めているのか?元の自分に戻りたくないのか?隣の部屋で抱かれる側から抱く側へ変わる双葉に俺は悩んだ。
そっと自分の胸に手を触れた。
男には有り得ない乳房の膨らみに戸惑う。
最初の頃の様にドギマギすることはなくなった。
しかし今でも触れば弾力ある豊かな胸が惑わす。
特に今日は人前で体を晒したこともあり意識してしまう。
下着や水着姿を見せてしまったことが頭をよぎる。
右手は下半身へと動く。
無駄毛もない滑らかな肌を通過し平な土手に行き着く。声を出すのも憚る。手の動きは止まらない。俺は隣の部屋から聞かれる二人の交わりをBGMに体を舐め回す。佑香の代わりに俺が抱かれることを夢見てしまう。だが俺は双葉に愛されることはない。双葉が愛するのは小娘になり果てた俺ではなく魅惑の体を持つ佑香しかいないから…












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