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アイドルなんてお断り!
作:ち〜



第2話 女って哀しい?


 沢山の男たちの前で年相応以上に張り出す胸を強調し、体をくねらせてポーズをつけたり、カワイコぶって歌を歌う俺。よもや男だったとは誰も思わないはずだ。歓声を浴び人前で女らしく振る舞う姿にファンは釘付け!いまじゃごく自然に出来るようになっていた。 一年前までは普通に大企業の専務だった。
今のきよひこ、つまりふたばは俺の秘書兼恋人だった。
なぜか俺は女子高校生の双葉となりふたばは学生の清彦へと変わってしまった!俺は双葉として思春期真っ只中の女の体に閉じ込められた。
成長期だった双葉はまだまだ子どもといってもおかしくない体つきが本当に女へと変貌していく。胸が大きくなり腰はくびれができ、尻は大きくせりだしていく。外見が変わっていくに連れて、俺も女らしく振る舞う必要があり、服装も女らしくなっていく。言葉もそれらしくしなくてはいけない。俺は周りに流されるように内面の変化も始まっていた。
 男と女の違い。
それは外見だけじゃなく体力も然り。
同世代の男とは明らかに違う。
重いものも軽々と持つことなんて無理!声だって甲高い声でしらず知らずのうちに、回りの同級生とけたたましく話をしてしまう。それでいて男とはもじもじして赤面してしまう。無意識なのか女らしくなる俺。双葉になりきるかのように男性アイドルやファッション、ドラマの話をしてしまう。いつのまにか、ふたばに指摘されるまで、俺は女らしくなっていた。 そんなある日、学校がえりに行った渋谷で今の事務所のマネージャーにスカウトされセクシー高校生香葉としてデビューすることになってしまった。
 『ねぇ、ねぇ、彼女?アイドルに興味ない?』とハチ公で友達と喋っていると声をかけられる。
(もしかして…ナンパ?)身構える俺たち。目の前の男はナンパしそうないでたちではなく、パリッとした背広で俺の方に顔を向けて微笑んでいる。『君って青嵐の女子部だよね?ルックスも体も最高だし、何よりも声がアイドルになれる素質あるよ!』なんでも、カラオケしてるのを聞いていて、大塚愛を歌うのを耳にして、目で確かめてイケる!って判断したらしい。
 『アッ…アタシ…家が厳しいから…』突然のことに口ごもる。なぜか、予想外の問掛けに思わず内気な少女になってしまう俺。『まぁとりあえず、写真だけでも撮らせてよ』なんかわけが分からないうちに、スタジオへ連れていかれた。












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