第1話 天使の微笑み
『香葉ちゃん、目線こっちねぇ』『はーい』俺はカメラマンにカラダを向ける 周りは眩いばかりにフラッシュがひかる。その都度笑顔を振り撒く俺。体のラインが強調された水着がいつもより恥ずかしい。顔を赤らめ、なにげに床に散らばるバルーンを手にとる。『香葉ちゃん!体、前にね!胸強調して!いつものポーズ!』注文が入り、体を下にそらせて胸がちょっぴり覗く。
撮影が終り、バスローブを纏い、ピンクのサンダルを履いて楽屋に戻る。いきおいよく扉をあけ、締める。鍵も掛ける。畳に寝そべり漫画雑誌を読む男に
『何してんだよぉ!俺がこんな格好してんのに!』
『香葉ちゃん可愛い!』
『いい加減にしろ!好きでやってるわけじゃないんだぞ!』
『ウッソー!?自分で言ったじゃん!女の子になってチヤホヤされたいって?』
『まさかホントになるなんて…』
『そうでしょ♪いい加減にあきらめたら?可愛い顔が台無しだぞぉ』指先で俺の胸をつつく。
『きゃっ!』慌てて逃げる。
『可愛い!』
『馬鹿にするな!俺は男だぞぉ!』
『そんな可愛い顔で言われてもねぇ?声だって甲高いアイドルじゃない?』
俺の名前はきよひこ………だった。一年前までは。なぜか一年前、双葉という少女と入れ替わり、女の子としての生活を歩むことになってしまった。そして渋谷でスカウトされ、なぜか今は美少女アイドル 香葉として歌やグラビアなんかにでていたりする。
そんな俺と目の前の従兄弟清彦ことふたばのラブリーストーリー(違う!) |