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アリィ  作者: 慧子
9/22

確執



明かりのさえぎられた部屋。


ときどき、子供たちが戯れにあげる悲鳴が、遠くで聞こえる。


扇風機のぬるいため息と休みない低いうめき。


あか抜けない短パンとノースリーブ。


蒸しパンみたいなベッドを無視してフローリングに突っ伏し、せめてもの涼を得る。


本棚をはみ出して床に積み上げられた本の塔を下から見上げていると、うなじに一筋の汗が伝った。


これが、私の夏休みのすべて。


すべて、になるはずだったのに。



宿題は七月中に終わらせる主義。


今年も、もうほとんど片づけてある。


夏休みにおける学生の悩みなんて、宿題くらいのもの。


じゃあ、悩むことなんて何もないじゃない。


何もない、はずなのに。



それなのに、私のこの悲惨な状況は、どういうことか。



夏休みに入ってから、お金に関する問題はさらに厳しさを増した。


いままでと変わらぬ収入で、昼食までまかなわなければならなくなったからだ。


ただでさえ足りなかったのに、ますます出費がかさむことになって、私は必死に考えた。


そして、思いついた。


食べなければいいのだ、と。


朝食だけは、父が適当に買い物をしてきて冷蔵庫に放ってあるものでまかなうからいいとして。


夜の弁当、これを父の分だけにして、私はカップラーメンや菓子パンの、一番安いものをひとつ。


これで、昼と夜をしのぐ。


こうでもして節約したって、財政は厳しいのだ。


しかし、いくらなんでも菓子パンひとつじゃこたえる。


空腹を紛らすために水を飲みすぎて、まぶたが腫れぼったい。


私は給食に生かされていたのだと、今しみじみと思い知らされている。


そして、とどめの一撃。


昨日、生理がきた。


本当は夏休み前に一度来るはずだったのに、なぜだか三週間ほど遅れた。


油断していたせいで、起きたらシーツが血の海。


しかも痛み止めを切らしていたから買いに行ったら、ナプキンを買うお金がなくなってしまった。


今手元にある分でなんとか今回の生理を乗り切ろうと、トイレに行く回数を減らしたら、

かぶれる、という思いがけないしっぺ返しが。


場所が場所だけに、なんともいえない不快感。


ひりひりするし、痛み止めを飲んでいるのに下腹部の鈍痛は止まないし、胃はキリキリするし。


暑いし、べたべたするし……ああ、気がおかしくなってしまいそうだ。


悲惨。


悲惨すぎる。



悶々としているうちに、時計の針は夕刻へ差し迫っていた。


買いに行かなければ。


父の分の、弁当を。


ざっと汗を拭き、部屋着とあまり変わらない粗末な服に着替えてから、ひりつく股を気にしつつ、私は家を出た。



その書き置きに気がついたのは、帰宅して、いつもののり弁をテーブルに置いた直後のことだった。


『今夜は仕事で遅くなるから、晩飯はいらない。一人で好きなものを食べなさい』


その綺麗とも汚いとも言い難い大人の字は、間違いなく父のもので。


なんてこと!


私はテーブルの横に崩れ落ちた。


どうして昨日のうちに言っておいてくれなかったんだ。


今日の父の弁当を買わないでよかったのなら、そのお金でナプキンを買ったのに。


コンビニ弁当の消費期限は、そう長くない。


今日買った分を明日に回すことはできない。


私が、食べるしかない。


丁度よかったじゃない、最近まともなもの食べてなかったんだから。


そう自分に言い聞かせて、弁当を温めた。


久しぶりに食べたご飯粒は、ぽろぽろとまとまりがないのに、何よりもおいしかった。


食べている、という実感が嬉しくて、今日は父のことを気にする必要もないし、もうこのまま気分よく寝てしまおう。


ほくほくとした気持ちでベッドに入って、目を閉じた。


異変が起きたのは、その数十分後のこと。



夢のふちに片足までひたしたところで、急激に現実へと引き戻された。


あまりのことに目を見開いて唖然としていたら、下腹部に激痛が走って、ああ目が覚めた原因はこれか、と理解した。


状況を把握できるくらいに頭は冷静なのだけれど、どうにもこうにも体は言うことを聞かない。


断続的に襲う痛みに、喉からはうぅ、うぅ、と声が漏れ、暑さのせいではない汗が額を伝う。


体験したことのない、並々ならぬ痛みだ。


そのうち下してしまいそうな気になってトイレに駆けこんだものの、どんなに力んでも何も起こらず、ただ内臓が凝固したり沸騰したりを繰り返し、それはいくら経っても治まる気配がない。


私はあまりの痛みにのた打ち回り、意図せず胃の中のものを全部吐き出してしまった。


苦しい、苦しい。


便器の脇に伏せってぜいぜいと息をしていると、あの憂鬱の種が芽吹いた。


本当に、母と同じ病気になってしまったのかもしれない。



……私は、死ぬのだろうか?



暗い部屋に、一人きり。


痛みが支配する感覚の隙間を縫うように忍び寄る足音を、私は聞いた。


その足音は、私の神経や毛細血管、ついには大動脈までをも切りたがる意思を持っていた。


トイレから出て、はいつくばってリビングへ向かう。


たった数メートルしかないマンションの廊下が、恐ろしく長く感じる。


いつもなら数歩で移動できる距離を、誰かがいたずらで伸ばしたんじゃないかと思うほど長い。


自分の荒い呼吸音が空間に積もって、なけなしの平常心を奪っていく。


とにかく、もういやだ。


早く楽になりたい。


電話機にたどり着いたころには、意識がもうろうとしていた。


いざというときのために、と無理矢理覚えさせられた父の携帯番号。


無駄だと思っていたが、役に立つ時がきた。


力の入らない指で、ボタンを押す……けれど、この精神状態なのでうまくいかない。


同じような入力ミスを二、三度繰り返し、やっと呼び出し音が聞こえた。


いくら強がっていても、分かったふりをしていても、こういうときに子供の頭に思い浮かぶのは、やはり親しかないらしい。


父の声を聞いたら、きっと私は甘えた声で泣き出してしまうに違いない。


情けないけれど、日頃の反発心は折れていた。


しかし、父は出なかった。


フローリングにうずくまり、ずっとコールし続けたが、いつまで経っても受話器は望んだ反応を示してはくれなかった。


心細さに耐えきれず、口角が痙攣したように下がる。


それをきっかけに、両目から水があふれ出した。


裏切り者。


日頃の行いを棚に上げて、私は心の中で父をなじった。



痛みだして、どれほど経っただろう。


下半身は肉や内臓がめちゃくちゃになっていそうで、恐くて目もやれない。


もう考える力など残っていなかった。


私は泣き腫らして半分しか開かなくなった目で受話器を確認すると、生まれて初めてその三つのボタンを押した。


けたたましいサイレンが聞こえたのは、その数分後のことだった。




寝心地が悪い。


遠くでたくさんの声がする。


淡いピンク色のカーテンに囲まれた真っ白な天井を見上げると、ものすごい倦怠感に襲われた。


意識がはっきりしてきて、ようやく自分が今どういう状態なのか思い出す。


死を予感しておきながら、なぜこんな結果なんだろう。


なんてザマ。


拍子抜けもいいところだ。


あんなに痛かったのに病気じゃないなんて納得できない。


結局こうして薬で簡単に治まる程度のことだったのが許せない。


格好悪すぎる。



頭を左に倒してみた。


そこは一面ピンク、カーテンしかない世界。


ひだの陰影を寄せては返す波に見立て、視線を行ったり来たりさせると脳が揺らぎだす。


海にいる感覚になれそうだったが、「海は青色」という固定概念がピンクという色を許せなかった。……



救急車へ運ばれる途中、血圧が極端に低いが若い女子にはよくあることだ、という救急隊員の会話を聞いた。


どこが痛いか、と聞かれて「お腹」と答えた。


なにか変わったことはなかったか、と聞かれて反射的に「ない」と言ってしまった。


すると、彼らが私の服に手をかけ始めたので、もうろうとしながらも焦った。


不都合の原因をつきとめるための当然の行為だが、他人にこの貧相な裸をさらすのは私にとってこの上ない苦痛だ。


嫌がろうとしたが、力が出ない。


私は、か細い声で「嫌だ」と言ったが、隊員たちの耳には聞こえなかったようだ。


腹のあたりを探られる感覚がたまらない。


痛みと疲れ、そして羞恥心で視界が途切れた。


そこから病院までのことは、覚えていない。……



同じ態勢に疲れたので、今度は頭を右に倒した。


腕に目をやると、採血されたらしく、小さな正方形のテープが貼ってある。


少し血がにじんで黒ずんでいて、それはなぜだか睡魔を誘った。……



担架から診察室のベッドへ移されたとき、衝撃でかすかに意識が戻った。


医師にいろいろ質問されたが、詳細はもやがかかっているようで思い出せない。


「特に異常はないよ。強めの痛み止めを処方しておくから、目が覚めたら帰らせていい」と医者が看護師に言伝ているのを聞いた。


「こんな患者が救急車を使うから、本当の重症患者があぶれてしまうんだ。まったく迷惑な話だよ」という愚痴までも。


正論だ。


でも、それが患者の耳に届いてしまったので、残念ながらここは優秀な病院ではなくってしまった。


重いまぶたをを閉じようとしたとき、看護師の優しい声がした。


「座薬を入れますよ」……



もう一度、頭を左に倒す。


やはりカーテンしかない。


ずっと見つめていると、布の織り目が浮き上がってきた。


規則正しく、均等な幅で糸が織りこまれている。


一本一本はとても細いのに、それがたくさん絡み合って大きな布を作り上げている。


その糸も、繊維が寄り集まってできていて、その繊維もたくさんの目に見えない原子とか分子とかでできているのだ。


どうして私はこんなことを考えているのだろう。


天井を見上げる。


白いなあ、と思った。


そして、私には何もないような気がした。


なんか、寂しすぎるよなあ。


……枯れ果てたと思っていたのに、また涙があふれてくる。


嗚咽しそうになったが、カーテンの外に誰かいると恥ずかしいので、押しこらえて泣いた。



泣いて、泣いて、そろそろ泣きやんで、しばらく。


無気力と虚無に支配されていた私の感覚では三十分ほどに思えたが、本当は十分くらいだったかもしれないし、もっと長い時間が過ぎていたかもしれない。


遠い喧騒の中から、足音が近づいてきた。


複数だが、大勢ではない。


それはだんだん大きくなり、予感通りにカーテンは勢いよく開かれた。


「由紀子」


まず顔を出したのは父で、その後ろから若い女性の看護師がついてきた。


「大丈夫か」


言葉の割りに、父の顔は険しい。


それは心配でなくいら立ちからくるもののような気がして、私は不愉快になった。


「早く起きろ。帰るぞ」


「お父様、もう少し休ませてあげてください。娘さん、とても痛がってらしたんですよ」


「いや、私は暇ではないんでね、すぐに会社に戻らなきゃならんのですよ」


父の横柄な物言いに看護師は戸惑って言葉をつぐむ。


しびれを切らし、父は私に問いかけた。


「もう何ともないんだろう?」


なんなんだ、その態度は。


訳が分からない、悔しい、私は感情に飲まれないように、こう言うしかなかった。


「……別に」


「だったら早く起きろ」


看護師の顔には困惑と私への哀れみが浮かんでいて、いたたまれなくてうつむいた。


起き上がろうとする私に手を貸しながら、看護師は毅然とした態度で父に言った。


「先生から説明は受けられたと思いますが、お帰りの前に薬局でお薬をもらってくださいね」


「薬局ってのは、どこにあるんですか」


「階段を下りて、すぐ右側です」


父は礼も言わずにきびすを返し、カーテンから出て行った。


私はゆっくりとベッドから降りて靴をはくと、看護師の彼女に二回「ごめんなさい」と頭を下げて、父を追いかけた。



階段を下りた先は、混雑した待合室だった。


見たことがある光景だと思ったら、ここは隣町にある総合病院の救急外来ではないか。


小学生のころ、体育の授業で腕を骨折して連れて来られたので、覚えている。


あのときは研修医に適当な診断をされて、回復に手間取ったっけ。


やはり、ここは優秀な病院ではない。


それでも夜に開いている病院はないから、みんなここにすがって集まるしかないのだ。


患者が飽和状態なので、私は開いている二階の病室に追いやられていたらしい。


待合室には子供が多く、具合が悪いためにみんなぐずっている。


薬のせいなのかぼんやりとしている頭に、癇癪を起した子供の泣き声はつらい。


頭に手を添えながら歩いて行くと、病院の中だというのに悪びれもせず携帯で話している父が薬局の前にいた。


さっきから、父は様子がおかしい。


私の父は、こんなに常識のない人間ではなかったはずだ。


そんなに冷静さを失うほどのことが、職場で起きているのだろうか。


見かねた看護師が注意して、やっと通話をやめた……ように見えたが、もう話題に決着がついたので電話を切ったようにも見えた。


チャコールグレーのスーツを着たその中年男性は、しゃがみこんでしまうのでは、というほどひどく肩を落としている。


その姿を、私は少し離れた所から他人のふりをして眺めていた。



「どういうつもりなんだ!」


車に乗ったとたん、父は私をののしり始めた。


「最近ろくに話もしなくなって、口をきけば理屈ばかりこねて偉そうにして……

あげくの果てには親に恥をかかせて、足を引っぱって、何なんだ一体。

お前が何を考えているのか、俺にはさっぱり分からん!」


あまりにも声が大きかったので、私は肩を震わせた。


この人は、どうしてこんなに怒っているのだろう。


私は、そんなに悪いことをしたのだろうか。


恥をかかせて、だなんて、恥ずかしいことをしていたのはそちらのほうではないか。


心臓は早鐘のように打っているが、やはり頭は冷静に物事を判断している。


心と体がバラバラになってしまったのだろうか。


久しぶりに乗る父の車、初めて見るこんなに取り乱した父……そして、いつも鼻につくはずの体臭に代わって漂ってくる香水の匂い。


おじさんがわざわざそんなものをつけて洒落こんで行かねばならないほどの仕事って、どんなものなんだ。


似合わない。


不愉快。


家の外では女々しく体臭を気にかけるくらい周りに気を配っているというのに、私にはこの扱いか。


納得できなかった。


「……なんで電話に出なかったの」


「仕事だと言ってあっただろう。今日は……大事な仕事があったんだ」


「さっきは病院の中で携帯してたくせに、どうして私の電話には出られなかったの」


「いい加減にしろ!」


言うなり、父はハンドルに拳を思い切り叩きつけた。


車体が大きく揺れる。


私は黙った。


「……たかが生理痛で救急車まで呼んで。お前は大袈裟なんだ」


沈黙した狭い箱の中、その一言は異様に冷たく、鋭く反響した。


『たかが』


父にとって、私のあの痛みは『たかが』そんなこと。


我慢して当然のこと。


騒ぎ立てるまでもないこと。


私が、すべて悪いのか。


女が世の中からワレモノ扱いされるのは違うと思う。


でも今の言葉はあんまりだ。


知ろうとしても知り得ない、分かち合えないことならば、せめて思いやるべきではないのか。


なぜ、こんな理不尽な言われ方をしなければならないのか。


私が子供だからいけないのか。


煮えくりかえったはらわたから立ちのぼる蒸気を逃がそうと、口がぱくぱく動いたが音にならない。


ただ、ただ、悲しくてたまらない。


言いたいことはたくさんあるけれど、感情が言葉に入りきらなかった。


エンジンがかかる。


細かい振動に揺られて、臨界点だった気持ちが頬を伝った。


「……恐かったんだよ」


一番言いたくなかった本音が、弱々しくこの口から漏れた。


車が走り出す。


父は何も言わなかった。



家に帰ると、私は部屋に閉じこもって頭から毛布をかぶり、動かなかった。


今日の出来事を受け止められるほど、私は強くない。


めぐるのは、生理のことでなく、あの強烈な痛みでもなく、父のことばかり。


耳から離れないのは、「たかがそんなこと」と言った父の声。


絶対に許せなかった。


すぐに会社に戻らなければならないと言っていたくせに、父が家を出ていく気配はない。


あの薬局の前での電話は、「もう戻らなくていい」という会社からの連絡だったのかもしれない。


申し訳ないと思う。


最近ずっと素直になれなくて、自分が可愛くなかったのくらい私が一番分かっていたんだ。


でも、思考と行動が一致しなくて、父に冷たくしてしまう自分に、私だって傷ついていたんだ。


そんなジレンマを父は受け止めてくれると、心のどこかで信じていたが、私は浅はかったらしい。


父だって毎日必死で、自分のことで精一杯だったのかもしれない。


だから、こんな私につきあいきれるほどの余裕なんてなかった。


分かっている。


全部分かっているんだ。


でも。……


突然、部屋の扉が開いた。


私は、心臓の鼓動さえ止めてしまうほど、ますますじっと動かなかった。


耳を澄ますと、かさり、と乾いた音がして扉は閉められた。


忘れていたまばたきを三回して、私は毛布をかぶったままベッドから降りた。


闇に慣れた目は、暗い部屋の中を充分に認識できる。


毛布を引きずりながら四つんばいで進んでいくと、扉の前には薬局でもらった薬があった。


もしかしたら、それは父なりの優しさだったのかもしれない。


さっきは言い過ぎたと、謝罪の意味もこめて、父は私にそっと薬を渡してくれたのかもしれない。


でも、今の私には、この薬が投げ捨てられているようにしか見えなかった。


わずらわしいものを全て閉め出したいという意図が、この薬からは伝わってくる。


父は私を拒絶したのだ。


そうとしか思えなかった。



この日から、私は父と口をきかなくなった。




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