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第九百八十九話 フランスは欲張り ☆
           第九百八十九話  フランスは欲張り ☆
「また御前かい!」
「げっ、スペイン!」
 いきなり掴みかかってきたスペインに対して驚きの声をあげるフランスでした。胸倉を掴まれてしまいました。
「これでもう四回目やぞ!」
「だってイタリア欲しいんだもん!」
 こう言って何としても諦めないのでした。驚いたことにこの人はロマーノだけでなくイタリア兄弟をどちらも欲しいのです。
「全く何度締めたら懲りるんや!」
 そんなことを話している間にロマーノは二人に気付いてしまいました。それですぐに走り去ってしまったのです。
「御前のせいで見つかってしもうたやろが!」
「俺のせいじゃねえよ!」
 そんなことを言ってももう手遅れでした。ロマーノは逃げ去ってしまってそのうえで二人が来ない場所にまで行ったのでした。
「何なんだよ、あいつついて来やがったのかよ」
 そのことが嫌だったのです。
「何であいついっつも俺につきまとうんだ、畜生め」
 そしてその理由を考えるのですが。
「あいつもやっぱり爺ちゃんの遺産目当てなんだろうな」
 暗い顔になって言いました。
「だろうな。俺にあるのは爺ちゃんが残してくれた遺産位だし」
 自分のことについて考えてしまうのでした。
「俺自身は戦っても弱いし手だってそんなに器用じゃないし」
 考えれば考えるだけ暗くなってしまいます。
「何やってもヴェネチアーノには絶対に勝てないしな」
 暗くなる一方でした。ロマーノはその中で一人沈んでいくのでした。


第九百八十九話   完


               2009・10・15
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