第九百六十九話 幼い頃の思い出 ☆
第九百六十九話 幼い頃の思い出 ☆
ロシアのお家に帰って来たリトアニア。その異常なまでに広いそのお屋敷の中を動き回って仕事しながら困り果てた顔で独り言を言っていました。
「うう、帰ってきてからというもの寝る間もなく働きづめだよ。絶対ありゃロシアさん相当怒ってるなあ」
ロシアは顔には出しません。ただその行動に出るだけです。にこやかで素朴な笑みを浮かべながら恐ろしいことをする人なだけです。
「アメリカさんとは仲悪いって聞いてたけれど酷過ぎるよ」
これは有名なことだったりします。北極海を挟んで睨み合う形となっているからです。
「昨日も寝ていないもんなあ・・・・・」
一休みにソファーに座ります。するとすぐにうとうとと寝てしまいました。その中でリトアニアが見たものは。
「なあリト」
「だから止めてよね」
ポーランドにちょっかいを出されてそのポーランドやラトビア、エストニアと一緒に奇麗な麦畑の中で青空を見上げながら楽しくやっていた昔のことです。その昔のことを思い出しながらうとうとしています。
「だからポーランド・・・・・・」
夢の中で言おうとしたところで目が覚めます。すると横にロシアが座っていました。
「ぎゃあああああ、起き抜けにロシアさんかっ、すいませんうとうとしてて」
「何の夢見てたの?」
ところが今のロシアは穏やかでした。こう尋ねてきたのです。
「い、いえそのまあふにゃふにゃしたものです」
「そうなんだ」
「え、ええまあ」
正直何されるかわからないのでびくびくしながら応対をするリトアニアです。けれど今のロシアは穏やかでした。そうしてその穏やかな中で話が続けられていくのでした。
第九百六十九話 完
2009・10・5
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