第九十話 やっぱりお兄ちゃん ☆
第九十話 やっぱりお兄ちゃん
「フランス兄ちゃん・・・・・・」
「また御前か・・・・・・」
そうは言いながらもちゃんと相手はするフランスでした。
「全然駄目だったよ」
「っておい」
声が泣いているのも聞きながら言葉を返します。
「素で返されちゃったよ・・・・・・」
「本当にやったのかよ御前!」
「えっ、だってフランス兄ちゃんがやれってーーやれってーーー」
「このお馬鹿お馬鹿っ!」
流石に本当にやるとは思っていなかったので呆れ顔です。けれどそれでもやっぱりイタリアには寛容なフランスです。今度は真剣にアドバイスするのでした。
「普通にそいつに直接言いたいこと伝えてみればいいだろう?」
「そうなんだ」
「あっ、御前昔からお馬鹿だから」
馬鹿にはしていても親身なアドバイスを続けます。
「紙に書いておくの忘れんなよ」
「わかった、やってみるよ」
「全く・・・・・・頑張れよ」
「・・・・・・うん」
こうしてフランスのアドバイスを受けたイタリア。長々と紙に書いてそれを読みながらドイツに近付きます。
「できたし早速」
物陰から顔を出して言います。しかもカクカク震えて。
「コンニチハイタリアデス。コンニチハイタリアデス・・・・・・」
「今日御前大丈夫か?」
かえってドイツに心配されるイタリアでした。
第九十話 完
2008・3・7
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