第八百八十九話 気は優しくて
第八百八十九話 気は優しくて
三人目は黄色というのは非常によくあるパターンですがそれはこのチームも同じです。タイヘイヨウイエローはタイです。いつも穏やかな笑みでにこにことしています。
しかし頭の切れは見事です。すぐに気付いて的確な判断を皆に伝えてくれます。
「あっ、ここはこうしてですね」
「すぐにあそこに行きましょう」
皆はその言葉に従って動きます。タイが言えばそれで動きます。まさに皆の参謀です。
「ベトナムも参謀ができるしうちのチームは頭脳には困っていないでごわすな」
オーストラリアはそんな彼等を見て満足しています。
「おかげで動くのが非常に楽でごわす」
「僕はそんなことは別に」
けれどこう言われても謙遜するタイです。
「ただたまたま気付くだけですから」
「気付くところがそもそもいいのでごわすよ」
オーストラリアはそのタイに対して言います。
「気付いてくれないとどうしようもないでごわすよ」
「そうなのですか」
「おいどんはどうも鈍感でごわすからな」
自分で自分のことは結構わかっているつもりのオーストラリアです。それでも実はそれ以上のものがあったりするのですけれど。
「だからこれからも頼むでごわすよ」
「わかりました。それじゃあ」
タイはにこりと笑って彼の言葉に頷きます。
「宜しくやらせてもらいます」
「頼むでごわすよ、これからも」
「はい」
本当に温厚でそれでいてよく気がつく人です。少なくともレンゴウチームには間違ってもいないような人であります。
第八百九八十九話 完
2009・8・26
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