第八十五話 料理の腕は
第八十五話 料理の腕は
信じられないことですがイギリスは料理が好きです。とてつもなくまずいものを作るのですが自分には自覚がなく作るのは大好きなのです。舌に深刻な問題があると言われています。
ここでさらに問題なのはその料理を他人にも作ることです。アメリカに対してもこれは同じでした。
「わーーー、嬉しいな」
まだ子供のアメリカは純粋にそれを喜んでいます。
「イギリスの作った料理久し振りだよね」
「ああ」
イギリスは微笑んでアメリカに対して答えます。
「こうやっているも作ってやれればいいんだけれどな」
料理好きの台詞です。ただしグルメの台詞ではないのですが。
「そういえばさ」
ここでアメリカがイギリスに尋ねます。
「何だ?」
「僕生まれたてでよくわからないんだけれど」
「それで?」
「これって美味しいものなのかい?」
「えっ、ああ!?」
そう言われて急に狼狽を見せるイギリスでした。
「馬鹿だな!おい!」
立ち上がってアメリカに対して叫びます。
「美味いに決まってるだろ!」
「そうか。これが美味しいものなんだ」
「そうだよ!」
無理矢理そういうことにします。
「これが美味しいんだ!わかったな!」
「うん」
これがアメリカが味音痴になった原因でした。これが最近まで治らず、もう一人いたカナダは今でも激烈に料理が下手でそれこそパスタのアルデンテすら知らないのもまたイギリスのおかげなのでした。今まで一体どんな料理を作って食べてきているのか。彼の料理のセンスと味覚についてはとかく謎が多いのでした。そのまずさは最早核兵器なのでありました。ちなみに彼は最近まで烏賊が食べられることも知らないのでした。実は。
第八十五話 完
2008・3・7
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