第八百三十九話 こいつかも知れないから
第八百三十九話 こいつかも知れないから
その正体不明の生徒会秘書ですがこれがかなり有能です。まるで靴屋さんの小人のように気付けば仕事をしてくれています。そこまで有能な人となるとやはり限られてきます。
「リトアニアでもないとするとだ」
「フィンランドじゃねえよな」
フランスはふとこの人のことを思い浮かべました。
「あいつも結構やるしな」
「けれどあいつはあれだろ?」
イギリスはそのフランスの言葉に対して突っ込みを入れました。
「バルトチームの大切な参謀だからな」
「だからそっちに専念してるか」
「ああ、だからない」
「だとするとハンガリーとか台湾もねえな」
「俺達の妹連中もな」
候補者がこうしてどんどん消えていきます。しかしここで一人浮かんできました。
「スイスかもな」
「スイスかよ」
「ああ、あいつは切れる」
フランスが言うこと、それは事実です。スイスは何も常に武装しているだけではないのです。頭が切れて財テクも得意なのです。だからこそ今までやっていけているのです。
「あいつじゃねえか?ひょっとしてよ」
「じゃあ調べてみるか?」
「ああ、そうしようぜ」
こうしてフランスはイギリスを連れて秘書がスイスかどうか調べに行くのでした。けれどこれはかなり命知らずなことであることを二人は見事に忘れていました。やはり二人共最近記憶力がかなり危ないことになっているようです。
第八百三十九話 完
2009・8・1
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