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第八十二話 やっぱり兄弟
                第八十二話  やっぱり兄弟
 イタリア兄の話は続きます。一方的にドイツに対して言っているだけですが。
「大体だ」
 ドイツに対して何か優越感を少し見せながら話します。なおドイツは何も言いません。
「ゲルマン系は野蛮な田舎者で生理的に好かないんだよな」
「悪かったな」
 かなり酷いことを言われてもドイツは怒りません。そうでなければ隣人と上司に付き合えないからです。
 それでも少しむっとしたのか。彼はイタリア兄に対して反撃に出ました。
「そうは言うがな」
「何だ?」
「御前の弟もだ」
 ここでイタリアのことが話に出ました。
「あいつがどうしたんだ?」
「こう言っては何だがゲルマン系の血が濃いわけだが」
 実はそうなのです。イタリアとドイツは昔かなり付き合いがよかったですしオーストリアもいましたから。それで結構そうなっているのです。しかしこれはイタリア兄にとっては言ってはならない言葉でした。
「五月蝿い!」
 ムキになって言い返してきました。
「御前なんかぶん殴ってやるっ!」
「何でそうなるんだ?」
「黙れ!」
 泣き叫びながらドイツに向かいますが。
 自分でこけて自分で倒れました。それで逃げ帰ってイタリアに手当てしてもらって。
「こんな怪我して何があったの?」
「五月蝿い!全部御前のせいだ?」
「ええっ、何でなの?」
 やっぱり兄弟でした。喧嘩にからっきり弱くておまけに抜けているのは同じなのでした。なお彼の好物はパスタです。弟も同じです。そこは本当にそっくりです。ついでに言えば女の子も大好きでワインも音楽も大好きです。本当に兄弟なのです。何処までも。


第八十二話   完


                 2008・3・7
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