第八十話 弟と思っていたら ☆
第八十話 弟と思っていたら
日本と中国の交流は続いています。日本の成長は素晴らしいもので中国も舌を巻く程です。今日はからくり人形を作って中国に見せています。
「どうでしょうか」
「アイヤーーー、凄いある」
中国はそのちょんまげでコトコトと動く人形を見て驚きの声をあげます。彼でもこんなものを作るのは中々骨が折れることだったからです。
「日本は成長が早くていいあるね」
素直に日本を褒めます。何しろ隣に学園でもぶっちぎりの奇人変人というか空気を読まないというかとてつもない方向に全力で突っ走る人がいますから余計に目立つのです。
「僕も鼻が高いある。あっ」
ここで頭を丸めて黄色い僧衣を着た男の人に気付きます。中国の知り合いというよりは舎弟というかそうした存在であるチベットです。中国は彼に気付いて日本を彼の前に出してきました。
「チベットじゃないあるか」
「どうも、中国さん」
二人はまずは挨拶を交えます。
「丁度いいところに来たある。日本ある」
「日本!?」
「そうある」
胸をそらせてチベットに日本を紹介しています。何か随分上機嫌です。
「御家族さんですか?」
「そうある!」
ここで中国は調子に乗ってとんでもないことを言いました。
「私の自慢の弟あるよ!」
こう宣言したのですがここで。その日本がチベットの側に来て。
手を横に振ります。そのうえで小声で違う違うと。チベットもそれを受けてああやっぱり、といった感じで頷きます。
「否定すんなある」
そんな日本に突っ込む中国ですか。もう負けてしまったので何もできませんでした。
第八十話 完
2008・3・6
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