第八話 日本とイタリア ☆
第八話 日本とイタリア
黒髪を奇麗に整え黒い端整な軍服に刀を持った少し小柄な黒い瞳の若者。その若者が今ドイツの家にやって来ていました。
「あの、ドイツさん」
「ああ、日本か」
この青年こそ日本。長い間鎖国をしていましたがそれを止めてから日の出の勢いで勢力を伸ばし今では太平洋の強国の一つです。何気にドイツも注目して友達にした頼りになる青年です。今日はこの彼とイタリアを交えて三人で話をするつもりだったのです。
「よく来てくれた。入ってくれ」
「はい」
日本はそれを受けてドイツの家に入ります。そうして日本のお茶を飲みながら最後の一人を待っているのですが。
「イタリア君でしたね」
「ああ」
「まだでしょうか」
「済まん・・・・・・」
ドイツはまずは暗い顔で日本に謝りました。彼が飲んでいるコーヒーはもう冷めています。
「これがいつもなんだ」
「そうですか」
(どういうことだ)
心配性のドイツは考えます。
(いつもは二時間遅れ程度なのに今日は五時間でもまだ来ない)
つまりいつもの倍以上なのです。
(まさかイギリスの奇襲に遭っているのでは)
「ねーーねーー」
しかしここであの聴き慣れた声が。
「今暇ーーー?」
「むっ、あの声は」
「その服可愛いね。何ていうの?」
見れば日本と一緒に来た日本の家の和服の娘さんにイタリアが声をかけています。
「よかったら今度一緒に遊びに行かない?」
日本の女の人をナンパしています。それを見た日本は。
「まさかあの人ではありませんよね」
「お、御前何やってんだ!」
実に最悪の調子でそれを肯定してしまう間の悪いドイツでした。
「イタリアーーーーーッ!」
これが記念すべき三人の初顔合わせでした。またしても苦労を抱え込むのはドイツですが。
第八話 完
2008・1・4
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