第七十七話 ドイツだとどうか ☆
第七十七話 ドイツだとどうか
何とかかんとかで日本の天然な事態から逃れたイタリア。しかしそれで懲りるような彼ではなく今度はドイツに対して声をかけるのでした。
「ドイツおはよーーーー」
「ああ」
フレンドリーなイタリアに対してドイツはいつもの無愛想です。けれどこれはいつものことなのとそんなことをいちいち気にするイタリアではないのでノープロブレムです。
そしてイタリアは。さらにドイツに対して注文をつけます。実はこれもいつものことです。
「ハグしてーーーハグしよーーー」
「ああ、わかった」
ドイツはあまり表情を変えずに応えます。それを受けて、まあ受けなくてもするのですがイタリアはハグをしようとします。ところがここで思わぬ事態が。
「ほっ、あれ!?」
あることが起きました。
「おぶおりゃ。ありゃ」
何と背が違うのです。イタリアとドイツを比べると八センチの違いがあります。勿論ドイツの方が高いのです。イタリアはいつもハグの時にこのことを忘れてしまっているのです。
「うう・・・・・・届かないや」
「ま、まあそうだな」
ドイツは届かなくて悲しいイタリアに対して言います。
「どうしようかな、これじゃあ」
「ああわかったわかった」
そしてこんな時にいつも合わせるのがドイツです。あえて自分からしゃがんで。
「これでいいんだな」
「うん。けれど」
ドイツの気遣いは嬉しいのですがそれでも。
「しゃがまれて。悔しい」
「それは仕方ないだろ」
背の問題だけは仕方ないのでした。ちなみにイタリアの家のオペラ歌手には彼よりも遥かに高い女の人がいたのでイタリアはこの人には勝てませんでした。レナータ=テバルディという人です。
第七十七話 完
2008・3・6
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