第七百六十九話 ギリシアの昔々
第七百六十九話 ギリシアの昔々
のんびりとしたギリシアにも子供の頃がありました。ギリシアが物心ついた頃ははっきりしないところがあります。とりあえずトルコと一緒にいた時間もあるのですがその時のことはギリシアにとってはいい思い出ではないので誰もあえて言いません。けれど子供の頃の記憶となるとこれがまた本人ですら覚えていないところがあるのです。
「とりあえず覚えていることは」
「どういった幼年時代だったんですか?」
「父さんと母さんがいた」
このことは流石に覚えています。日本にも答えることができます。
「けれど母さんは結婚する前はイタリアの爺ちゃんに声をかけられてた」
「何でもエジプトさんのお母さんにも声をかけられていたとか」
イタリアの女の子大好きなところは祖父譲りなのです。
「そう聞いていますが」
「そうだ。とはいっても俺が生まれる前なので知らない」
むしろ知っていたら怖い話です。
「それでローマがいなくなってビザンツ帝国になった」
「それがギリシアさんの幼年時代だったのですか」
「考えてみたらあの時は結構色々やった」
今のギリシアからは想像もできないことでありますが。
「イタリアの親父のところに行ったりカルタゴに行ったりした」
「本当に色々行かれたのですね」
「エジプトにも行った。いい上司もいた」
その時の上司のことも思い出すのでした。
「あれはあれでいい時だった」
「そうだったのですか」
その時のことを思い出して懐かしさに浸るギリシアでした。この人も色々な過去があるようです。
第七百六十九話 完
2009・5・30
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