第七百四十九話 とにかく追い詰めて
第七百四十九話 とにかく追い詰めて
「くそっ、今日は何処にいるんだ!」
「あそこに出たとの報告です!」
この野獣は神出鬼没でもありました。ジェヴォダンの深い森の中を自由に動き回ってそのうえで犠牲者を襲っていきます。フランス達はこのことにさらに手を焼いていました。それで焦燥にもかられて精神的にも追い詰められていました。
「これじゃあどっちが狩られてるかわからねえぜ」
「そうですよね。今日も捕まえられませんでしたし」
「やっぱり狼なんでしょうか」
「わからないな、冗談抜きでな」
フランスも今では野獣が本当に狼なのかわからなくなっていました。
「人間にも思えるしな」
「とにかく退治しないことにはどうしようもありませんね」
「このまま放ってはおけませんし」
「まさかと思うが銀の銃弾も用意しとくか」
狼男の可能性も否定できなくなっていました。とにかく何が何でも野獣を退治しないとジェヴォダンの平和は戻りません。連日連夜必死に捜し回っていました。
毎日こうして捜していましたけれど見つからず。フランスは次第に焦りを強くさせていました。
「お疲れみたいですね」
「俺にとっちゃ身体の中のことでもあるしよ」
ジェヴォダンもまたフランスの一部ですからこれも当然のことです。
「そこに変なのがいてそれに国民が苦しんでいたらよ」
「フランスさんにも色々とあるんですね、やっぱり」
「そういうことさ。とにかく早く何とかしねえとな」
フランスはぼやきながらも言います。
「もっと大変なことになっちまう」
「ですね。これ以上騒ぎを大きくしない為にも」
「野獣を何とかしましょう」
フランスは何とか野獣を倒そうとします。そうしてその努力が実って何とか倒すことができたのです。そう、何とかです。
第七百四十九話 完
2009・5・20
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