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第七十二話 少女と共に ☆
                第七十二話  少女と共に
 そのジャンヌと一緒に戦うことになったフランスですが。実はこのジャンヌが。
「んーーーーー・・・・・・」
「んーーーーーって・・・・・・」
 やっぱり女の子です。非力です。剣を持ち上げられないのです。
 何とか馬は乗れますがそれでも。女の子ですから全然頼りないのです。フランスも見ていてハラハラします。大丈夫なのかとさえ思います。
「いいよ。俺が戦うから」
「戦うのですね」
「ああ、やってやるさ」
 必死に頑張る彼女を見て誓うのでした。
「だからさ。見ていてくれよ」
「はい、そして私も戦場に」
「来てくれるんだな」
「貴方の為に。戦います」
 目を輝かせて言うのでした。
「そして必ず最後には勝利を」
「ああ、やってやるさ」
 それまでなかった程にフランスの身体に力が宿ります。その力を胸に今黒い鎧に身を包んで弓矢を持つイギリスに向かうのでした。
「来たな、今度も負けないぜ」
「生憎今度はそうはいかないんだよ」
 不敵な笑みを浮かべてイギリスに言い返します。
「俺だってなあ、やる時はやるんだよ!」
「何っ!?そういえば御前横にいる女の子は!」
「さあ、行きましょう!」
 ジャンヌが一緒に突進しフランスに声をかけます。
「勝利の為に!」
「ああ、負けっぱなしじゃないんだよ!」
 今まで散々に負けていたイギリスに立ち向かいそうして勝っていき。遂にフランスはイギリスとその部下達を家の殆どから追い出すことに成功しました。けれどその時もうジャンヌの姿はフランスの横にはありませんでした。そして。
「あれっ、確か隣に」
 フランスもまたジャンヌのことを忘れていました。
「誰かいたような。誰だったっけ」
 けれど幾ら考えても思い出せません。遠い遠い昔の日のお話です。


第七十二話   完


                2008・3・3
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