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第七十話 面接用椅子 ☆
                 第七十話  面接用椅子
 イギリスはめげません。めげていてはフランスだの他の個性的な面々だのと付き合えません。ましてやメンバー全員と仲が悪いのに五人の常任生徒会の役員にはなれません。しかも友達が少ないのにやってはいけません。凄い人間関係ではあります。
 そのイギリスが家で働いてもらう人を募集する為に面接をはじめました。まず面接をして採用するかどうか決めるのです。テストはなしで待遇は最初からかなりの好条件を出しています。彼にしろ人が欲しいのでそうしたのです。ところが。
「人が来ないというのか」
「はい」
 イギリスは申し訳なさそうに上司に報告します。
「わからない。条件はこれ以上ない程度いいというのに」
「御飯は俺の手作りです」
「そうだよな」
「真心のこもった」
 問題はこれではないかと思うのですが。しかもそれを募集のポスターに堂々と書いていたのです。これで人が来たらそれこそ奇跡です。なおかつ。
「面接の時の椅子まで奮発したんですよ」
「ほう、細かいな」
「はい、気配りです」
 実は彼は結構それができます。他の四人と違って。
「豪華な椅子を用意しておいたんですが」
「それで来ないのか。全く不思議だな」
「こちらに落ち度は全然ないというのに」
 実はその椅子はあの呪いの椅子なのでした。しかもそれもポスターに堂々と載せていました。料理と合わせてこれで募集というのも本当に凄いです。何はともあれ結局人が全然来なくてがっくりと肩を落とすイギリスでありました。しかし最後までどうしてなのかはわかりませんでした。


第七十話   完


                2008・3・2
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