第六百九十九話 深まる対立
第六百九十九話 深まる対立
やがてドイツがどうなっていくかということでドイツだけでなくプロイセンやオーストリアさんまで入って来るようになりました。まずプロイセンが言います。
「やっぱりよ、俺とヴェストで二人でやっていくべきなんだよ」
「御前とか」
「そうだ、これからは相棒と呼ばせてくれ」
ここではじめてドイツを相棒と呼ぶプロイセンでした。
「それでいいな」
「相棒か。友達でもないんだな」
「友達よりもずっと上だ」
何とプロイセンはそこまで本気だったのです。
「俺と二人で欧州最高の国を作るんだ。いいな」
「ううむ、それも悪くないな」
プロイセンの珍しく邪悪なもののない真剣な表情の前にドイツも腕を組んで考える顔になります。ところがオーストリアさんもオーストリアさんで言うのでした。
「相棒は構いません」
それはいいというのでした。
「しかしです。私と三人で国を作りましょう」
「何っ、三人でか」
「はい。私達三人の他にはハンガリー達もいます」
当時のオーストリアさんのお家はとにかく大所帯だったのです。色々な人達がいました。
「皆で楽しくやりましょう。如何ですか?」
「人は多い方がいいか」
「馬鹿言え、雑魚が幾らいたってどうしようもねえよ」
しかしプロイセンはこれに強硬に反対します。
「ここはよ、俺と相棒だけでやるんだよ。なっ、相棒」
「ううむ、本当にどうしたものか」
ドイツは本当にどうするべきか思案していました。しかし彼が中々決断を下せないでいるうちにプロイセンとオーストリアさんの対立は激化していき。そして遂には戦争にまでなるのでした。
第六百九十九話 完
2009・4・24
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