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第六十八話 トリプル ☆
                  第六十八話  トリプル
 二人でやるのも飽きたのでしょうか今回は日本も参加しての訓練です。ドイツは早速二人に聞きます。
「ではまず兵士の基本の心得からいくぞ」
「いえすさーーー!」
「えっ!?えっ!?」
 もう早速ノリノリのイタリアに対して日本は明らかに戸惑っています。
「何ですか、急に」
「それでは上官が歩いてきた時は?」
「はい隊長!」
 イタリアがドイツの質問に答えます。
「イタリア人らしくシカトして歌うたって飯食って寝ます!」
「敬礼だ、敬礼!」
 そんな二人、というかイタリアを見て日本は思いきり引いています。それで手を挙げて二人に尋ねるのですがやっぱり思いきり引いています。どうにも生真面目な日本にはあまり、というかかなり合わない雰囲気のようです。
「あの」
「何?日本」
「さっぱりついていけないんですが」
 イタリアに問われてこう二人に答えます。手を小さく挙げて質問した後で。
「いや」
 ドイツはその日本に言います。汗をかきながら。
「イタリアの真似はしなくていいからな」
(というかしないでくれ。日本だけが頼りなんだからな)
「できるできるって」
 ドイツの心の言葉をよそにイタリアは朗らかに日本の肩をぽんぽんと叩いて言います。
「日本ならできるよ」
「で・・・・・・できるかなあ」
 そんなイタリアの言葉をよそに不安で一杯の日本でした。何かかなり勘違いしているようですけれど。


第六十八話   完


                  2008・3・2
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