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第六百七十九話 落ち着く暇もなく
第六百七十九話  落ち着く暇もなく
 プロイセンがフリードリヒ親父の下でめきめきと力をつけてから暫く経った時にフランスのお家が大変なことになりました。革命が起こってそれで上司がどんどん変わって遂にあのナポレオンがフランスの上司になったのです。
 ナポレオンはとにかく物凄く強かったです。戦争をすれば必ず勝つ。戦争では実は結構負けが多いフランスが常勝の天才レベルにまでなったのです。このことに皆驚いていましたがそのせいで欧州は次々とフランスの手に落ちていって。遂にプロイセンとも全面衝突することになったのです。
「ナポレオン!?どうってことねえよ」
 プロイセンはその英雄を前にしても自信たっぷりでした。今回は犬猿の仲のオーストリアさんとも仲良く組んでそのうえでナポレオン率いるフランスに対して戦いを挑むのでした。
「今回は絶対勝てるな」
「そうだといいのですが」
 自信満々のプロイセンに対してオーストリアさんはかなり慎重な様子です。
「フランス軍は手強いです。私もロシアもイギリスも何度も負けていますし」
「俺なら大丈夫なんだよ」
 プロイセンはオーストリアさんの言葉にこう返して満面に何処か邪な笑みでした。
「まあ見ていな。俺があのすみれ伍長をどうやってやっつけるのかをな」
「では勝てるのですね」
「ああ、今からイエナに行って来る」
 フランス軍とそこで戦うことが予想されているのです。
「そこでフランスをひれ伏させてやるぜ。楽しみにしてなよ」
「それでは。期待させてもらいます」
 オーストリアさんは意気揚々と出発するプロイセンを見送ります。その目はかなり冷静というか醒めたものでした。まるで全部わかっているかのように。あえて何も言わないかのようにプロイセンの後姿を見送るのでした。


第六百七十九話   完


                  2009・4・14
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