第六百三十九話 来て欲しい理由は ☆
第六百三十九話 来て欲しい理由は
日本が来ないと聞いたアメリカ。すると急に残念そうな、悲しそうな顔になりました。そうしてその顔で日本に対して言うのでした。
「日本来てくれないのかい?」
「私はちょっと」
「折角友達になったんだし一緒にクリスマスを祝いたいんだ」
こう日本に言うのでした。かなり切実な顔です。
「君が来てくれると思って今年計画立てちゃったんだよ」
「えっ・・・・・・」
自分の為にそこまでしていたとは。日本にとっては驚くべきことでした。
「日本が来てくれないと寂しいクリスマスになると思うんだ」
「私がですか」
「そうだ。御願いだよ」
表情を拒むものから聞くものにした日本に対してさらに言います。
「君の協力が必要なんだ」
「協力ですね」
「うん、そうだよ」
「わかりました」
元より頼まれると断れない日本。ここで遂に頷きました。
「まあ協力位なら」
「ほ・・・・・・本当かい!?」
アメリカは日本のその言葉を聞いて明るい顔になりました。
「よかった。これで」
「はい。これで」
「今年のクリスマスは日本のおごりだあ〜〜〜!」
「そういうことですか!」
かくして日本にこってりと怒られるアメリカでした。全く以って困った人であります。クリスマスだけでなくいつもこんな調子なのですから尚更困ったことです。
第六百三十九話 完
2009・3・25
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