ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
第六百二十九話 名誉ある孤立
               第六百二十九話  名誉ある孤立 
 ラトビアは確かにお友達が欲しくて仕方ありません。けれどそういう人は彼だけではありません。そうした人は他にもいるのが現実です。
「御前、最近俺とばかり話をしていないか?」
「まあそうだな」
 プロイセンです。今日も相棒のドイツと一緒にいます。もっとはっきり言えばドイツどだけいつも一緒にいます。他の人と一緒にいることはまあないです。
「一緒にいるのもな」
「そうだな。最近新しい友達はできたか?」
「いいや」
 二人で向かい合ってコーヒーを飲みながらの話です。プロイセンの表情は平然としていますがドイツはかなり心配そうなものです。
「相変わらずイタリアや日本達と一緒だぜ」
「俺としてはな」
 ドイツはここであらためて彼に対して告げます。
「御前にはもっと友達ができて欲しいんだがな」
「俺は別にいいけれどな」
 ところが本人はそうしたことは殆ど気にしてはいませんでした。
「一人でいるのには馴れてるし御前もいるしな」
「俺がか」
「それで充分なんだよ。俺はな」
 実はそうなのでした。彼はそうしたことに気にはしていなかったのでした。
「昔に比べたら今はずっと周りに誰かいてくれているからな」
「というよりは昔があまりにも酷過ぎたぞ」
 ドイツは相棒のかつての状況を思い出してうんざりとした顔になりました。
「全く。確かに最近はましになったがな」
「ましになったらそれでいいじゃないのか?」
「もっとよくなれ」
 二人の意見はここで見事に食い違っていました。とりあえずプロイセンは今も友達が少ないのでした。何気に強がりにも聞こえますけれど。


第六百二十九話   完


                  2009・3・20
小説・詩ランキング ○●へ多利あランク●○site_access.php?citi_id=254078182&size=200 真・恋姫†無双~萌将伝~応援中!


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。