第六十一話 ムスタング ☆
第六十一話 ムスタング
アメリカはイギリスを自分の家に呼びました。そうして新しい戦闘機のカラーリングをイギリスに見せるのでした。
「どうだい?新しい戦闘機ムスタングだよ」
何か機首の部分に人の顔が描かれています。というか鮫みたいなのが。
「このデザインがいいと思うんだけれど」
「何だよ」
けれどイギリスは醒めた目です。
「急に呼び出してこんなもん見せたかったのかよ」
溜息混じりに言います。
「こんな(アホな)デザイン俺には無理だよ」
さりげなく馬鹿にします。
「流石アメリカだな」
「それはよかった」
そんなイギリスの言外の言葉なんか聞かずに言います。
「半分は君の」
こっから重要。
「(ことをボコボコにする)為に作った機体だからね」
「何・・・・・・」
それを聞いたイギリスは固まります。言外で何を言っているのかは彼にもしっかりわかるからです。少なくともそれに関しては彼はプロであります。ブラックユーモアは伊達ではありません。しかしここでアメリカの技術者が彼のところに来て囁くのでした。
「ちょっと」
言いながら注意します・
「それはまだ秘密って言ったじゃないですか」
「あっ、そうだったね」
「・・・・・・この野郎、またしても」
「まあ内緒にしておけばわからないからいいよね」
「そうですよね」
「聞こえてるんだよ、おい」
何だかんだで凄く仲の悪い二人でした。本当に友達同士なのかどうか。甚だ疑問です。
第六十一話 完
2008・2・24
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