第五十九話 強くなったのは ☆
第五十九話 強くなったのは
「ちょっと今日は念入りに指導する必要があるな」
ドイツは怒りに満ちた顔でイタリアを捕まえて言います。
「さて、どうしようか」
「御免なさい御免なさい!」
しかもただ捕まえているだけではありません。スリーパーホールドをかけて締め付けています。イタリアはそんなドイツに必死に謝ります。
「頚動脈締めないでーーーーーーっ!」
とりあえずそこは離してもらいました。そこは。
「全く」
それでもイタリアを離しません。
「次はちゃんと真面目にやるように」
「うう・・・・・・御免ってば。許して隊長」
後ろからドイツの小突きを受けながら言います。
「腕反対に曲がっちゃいそうなんだけれど」
後ろで腕がグギグギ言っています。ドイツの力もあってかなりやばいです。しかもドイツは離そうとしません。横ではあの猫が変な鳴き声をたてています。鳴くことはできるみたいですがやっぱり表情は変わらないのですけれど。
しかしあのイタリアです。そっからも隙を見ては脱走しドイツにこってり絞られるのでした。
「だって怖・・・・・・御免なさいごめんな・・・・・・あ」
ゴチゴチ
「きゃあーーーーーーーーっ!」
メキコ
「ちょ・・・・・・ギブギ・・・・・・あぎゃああああっ!」
こんな調子です。それで結果は。
「何かドイツがやけに強くなってるらしいぞ」
フランスがまたイギリスの家で言います。イギリスはシュークリームに見えないわけでもないものを食べながら話を聞いています。
「ふーーーん、それでイタリアは」
「それがな」
フランスは報告書を呆れながら見てイギリスに答えます。
「戦争してないのに死に掛けてるらしい」
「何でだよ」
「俺が知るか」
結局強くなったのはドイツでありました。
第五十九話 完
2008・2・21
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