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第五十八話 イタリアと猫 ☆
                第五十八話  イタリアと猫
 ドイツから必死に逃げたイタリア。まだ泣いています。
「ああ・・・・・・今日のドイツやけに気合入っていて怖いよ」  
 彼にしてみればどうしてドイツがそんなに気合が入っているのか謎です。全く見に憶えのないことなのです。ところがとりあえず安全なのでふと周りを見るとそこには。
「わーーー可愛い」
 そこには一匹の可愛い茶色の猫がいました。イタリアはすぐいその猫を抱っこします。
「ここに住んでるってことはドイツの猫かな?」
 実はドイツの家の中で特訓をしているのです。そう、ドイツの家の中で。
「ドイツもこれ位可愛かったらいいのになあ」
 何気に無茶なことを言っています。とりあえずそのドイツがいないのでもういつものお気楽モードに突入です。それで猫を抱いてゴロゴロと転がりだして。
「にゃんこ可愛い」
 猫を抱いて言っています。
「にゃんこにゃんこにゃんこ〜〜〜」
 正直かなり恥ずかしいです。しかも何故か猫の表情は変わらないですし鳴いたりもしません。かなり無口な猫です。スコティッシュ=ホールドみたいです。
「かわ・・・・・・」
 ところがここで。
「うごふっ!」
 何かが急に出て来てイタリアの顔を踏みつけます。上を見てみれば。
「悪いがそんな風にはなれんな」
「ぎゃあああっ!ド・・・・・・ドイツ!」
 イタリアは忘れていましたがここはドイツの家の中です。しかも彼は脱走兵です。ドイツが追いかけない筈がなかったのです。こうしてイタリアは捕まってしまいました。しかしそんな彼に抱っこされても鳴かないし表情も変えないこの猫。かなりの大物かも知れません。


第五十八話   完


                  2008・2・21
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