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第五百七十九話 フランス兄ちゃんのグルメ
第五百七十九話  フランス兄ちゃんのグルメ
 今では学園で一番のグルメを自称しているのがフランスです。その料理の見事さだけはあのイギリスも認めるところです。
「確かにそれだけは認めてやるよ」
 限定はしていますけれど認めていることは認めています。これはかなり凄いことです。
 そんなフランスですけれど今もその腕を見せ続けています。そのうえ学園の皆を唸らせています。本当に見事です。
「俺の料理を味わったら他のもんは食えないぜ」
「そこまではいかねえぞ」
 早速イギリスが一言付け加えます。
「俺の紅茶を忘れるんじゃねえよ」
「御前紅茶しかねえだろうがよ」
 フランスも負けてはいません。やっぱりこの二人はいつもの調子です。
 ところがです。このフランスの料理の腕が昔からかというと。ここで疑問が生じるのでした。
「そういえば御前の昔の料理ってよ」
「何だよ」
「今みたいな感じだったか?」
 イギリスはふとそのことを言うのでした。
「昔は自分と違ったもん作ってなかったか?」
「うっ、それはよ」
 イギリスに突っ込まれたフランス、言葉を急に止めてしまいました。
「まあな。ちょっとな」
「何か覚えてるのだと今のとは全然違うよな」
 味については甚だ疑問な彼でも気付くことでした。
「違ったか?何か味がな」
「そうだったか?昔からこんなのだったぜ」
「そうか。だったらいいんだけれどな」
「ああ、そうだよ。気にするなよ」
 何故かとても焦って顔中から汗を噴出しているフランス。どうやら彼にとってこのことは触れてはいけない何かがあるようです。さて、それは一体何なのでしょうか。謎が一つ生まれたその時でありました。そしてこれが皆の過去を映し出すことにもなるのでありました。


第五百七十九話   完


                2009・2・16
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