第五十一話 パスタあれこれ
第五十一話 パスタあれこれ
スパゲティはあちこちで食べられているので皆それぞれの調理方があります。アメリカのスパゲティになるとそれはもうかなり豪快です。
「ミーソソースはミートボールですか」
「ああ、そうなんだ」
皆を家に招いて誇らしげにそのミートソースを出して説明しています。
「量だけじゃないから。さあ食べてくれよ」
「はい」
「僕も作ったあるぞ」
料理、とりわけ麺ならこの人の中国も作ります。
「豚肉で餡をかけてソースで味付けしたものあるぞ」
「おっ、これも中々」
「元々パスタはうちから伝わったものあるからな」
胸を張りながら皆に説明します。
「是非楽しんで欲しいある」
こんな感じです。皆それぞれのスパゲティをつくって腕を競っています。そしてこの人もまた。
「よし、皆これだ」
イギリスがボロネーゼを皆に対して作ります。
「是非味わってくれ。いいな」
ところが。
「ってどいつもこいつも何処に行きやがったあ!」
イギリスの料理が出て来ると何故か急に何処かへと消えていく皆でありました。もう皆彼のことはよくわかっているのでした。もっとも後に残されたイギリスにとっては納得できないことでありますし自覚できないことでもありました。
「俺の料理の何処が悪いんだよ・・・・・・」
意外や意外、自分の料理には結構自信があったりします。それでもフランス辺りに言わせればその腕たるや恐ろしいものなので。誰にも得意不得意がありますが。彼に関してはそれが料理でありまたそれを自分では自覚していないというとんでもない悪循環の中にあるのでした。どうしたらいいのやら。
第五十一話 完
2008・2・15
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