第五話 砂漠でも ☆
第五話 砂漠でも
イタリアはグルメです。とにかく何時でも美味しいものがないと動かないのです。もっとも彼が凄いのは美味しいものがあったとしても動かないのですが。
そんな彼が困ったとの報告が入りました。ドイツは大慌てです。
「あの馬鹿、何をやったんだ!」
「砂漠だ、ドイツよ」
チョビ髭のとてもおっかない顔の上司が彼に言います。
「水を持って行け、いいな」
「水をですか」
「そうだ。どうやら水不足で渇きに苦しんでいるそうだ」
上司はそうドイツに言います。
「友邦を救わないのは偉大なる我が民族の栄光に関わる。いいな」
「は、はい」
今のドイツの上司はとにかくドイツの優秀性を盲信していてそれを害することは決して許さないのです。それに誰が見てもはっきりとわかるとても怖い人なのです。
「では行くのだ、すぐにな」
「わかりました」
こうして大量の水を持って砂漠に行くと。そこにはパスタを持って倒れているイタリアがいました。
「あっドイツ来てくれたんだ」
「一体何があったんだ、イギリスかエジプトか?」
「いや、それがさ」
ここで後ろに転がっている鍋を指差します。
「パスタを砂漠で茹でていたらさ。水がなくなって喉が渇いて。ワインもなくなって」
「待て」
ドイツは思わずイタリアに突っ込みを入れました。
「砂漠でパスタを茹でていたのか!?御前は」
「うん。それがどうかしたの?」
「・・・・・・駄目だこいつは」
またしてもこう思わざるをえないドイツでした。この後散々怒りながらも結局は持って来た水をあげるドイツでした。するとイタリアは大喜びでまたパスタを茹でるのでありました。
第五話 完
2008・1・3
小説・詩ランキング
○●へ多利あランク●○
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。