第四百九十九話 やっぱり兄貴は兄貴 ☆
第四百九十九話 やっぱり兄貴は兄貴
イタリア兄がイギリスとの戦いの前に弟に対して話しています。心なし偉そうであります。
「よし、馬鹿弟」
いきなりこんなことを言ってから話に入ります。
「これから対イギリス作戦を御前に伝える」
「はい、兄ちゃん」
けれどイタリアはそんな兄の話を素直に聞きます。何故か彼は平気なのです。
そしてその作戦とは。これがまた実にイタリアでした。
「敵に会ったら真っ先に戦う意志がないことを示せ」
やはりこれです。はっきり言ってイタリアと全く同じです。
「そうすれば撃った奴等が悪役だからな」
「そうなんだ」
「その通りだ。以上だ」
本当にこんなことを言うのでした。ドイツが呆れるのも無理はありません。けれどここでイタリアは二人の側に置かれている装甲車のことを言います。
「ねえねえ兄ちゃん、これ何に使うの?」
戦う為のものですから戦わないと意味がないものなので。無意味に威圧感だけはそこそこありますけれど。
「あーー、それはだな」
イタリア兄が少し困った顔で説明しようとするとそこに。報告が入りました。
「イギリス軍来ました!」
それを聞いたイタリア兄の行動の早いこと早いこと。瞬く間にその装甲車に乗って逃走です。勿論イタリアを置いて。
「兄ちゃーーーーーーーーーーーん!」
こういう時の為に使うのでした。やっぱりイタリア兄はイタリアの兄なのでした。
第四百九十九話 完
2008・12・7
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