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第四十七話 まずは釜で ☆
                  第四十七話  まずは釜で
「あの、イタリア君」
 日本が困った顔でイタリアに声をかけます。
「ちょっといいですか?」
「やっほーーー、日本」
 暗い感じになっている日本に対してイタリアはいつもの調子で底抜けに明るいです。
「どうしたの?何だか今日暗いよ」
「実は今日起きたら庭の畑が燃えていて今まで育てていた作物が皆燃えてしまいまして」
「ええっ!?」
 イタリアはその話を聞いて思わず自分のことのように驚きました。
「それで国民の皆さんにひもじい思いをさせるのは辛いので」
「うん、最後まで言わなくていいよ、わかったよ」
 ここまで聞けばすぐにわかりました。
「それは一大事だよ。そうだ」
 ここでイタリアは自分の家からあるものを取り出して日本に渡すのでした。
「これ何個か持って行って。返さなくていいから」
「すいません」
 そんなイタリアの好意に心から礼を述べます。そのイタリアが日本に渡したのはパスタでした。言うまでもなくイタリアの大好物です。
「このお礼はきっと」
「そんなのいいって。困った時はお互い様だよ」
「有り難うございます」
 こうして日本の手にイタリアのパスタが渡りました。ところが。
「・・・・・・釜じゃ炊けませんね」
 まずはお米みたいに炊いてみて失敗する日本でした。果たしてパスタは上手く日本に食べてもらえるのでしょうか。


第四十七話   完


                  2008・2・14
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